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【伊藤正の北京奥運考】「期間限定」の文明大国 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:北京五輪
スピーチを終えた中国人は真っ先に自ら拍手する。カラオケを歌っても同じ。そこですかさず拍手を送らないと、不機嫌な顔をされること必定だ。本人の自画自賛に付き合うのが中国の礼儀であり、まして国家が成功を期し総力を注いだ北京五輪となれば、なおさらだ。
五輪開幕の数週間前、さる筋から成功へのアドバイスを求められ、お祭りにふさわしい雰囲気をつくるために、過剰な警備にならないことが大事と話した。それに対し相手は言った。
「厳重な警備態勢をとっても大会中に、妨害行為が起こるのは避けられない。大会運営に支障のない不祥事にとどまれば、大会は成功といえると思う」
8日の開会式の前と後に新疆ウイグル自治区で、テロ事件が発生したが、これまで北京では、米国人観光客が失業者に襲撃され死傷する事件があったほかは、大きなトラブルはなかった。「平安五輪」という成功の第一条件はクリアしつつある。
国際オリンピック委員会(IOC)のサマランチ前会長は、中国国営テレビのインタビューに「五輪史上最も成功した大会」と褒めちぎった。ロゲ現会長も同様だ。1984年のロサンゼルス大会以来、商業化し規模拡大を続けてきたIOC路線の頂点が北京五輪だった。
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