ニュース: 国際 RSS feed
会場は空っぽ、チケットは高騰…北京五輪に強まるブーイング (1/2ページ)
【北京=福島香織】北京五輪の競技場周辺で法外な値段でチケットを売るダフ屋が内外五輪ファンのひんしゅくを買っている。価格の高騰はチケットが入手しにくいために起こる現象だが、実際に競技場に入ると空席だらけだったり、官製の模範的チアリーダー「文明拉拉隊」が席を埋めている。背景には、低価格チケットの大量横流しなど独特のチケット分配制度の問題がある。高値でも買ってくれる日本人は“カモ”扱いされており、盛大なブーイングが起きている。
「バルセロナ五輪から欠かさず開催地に応援に行ってますが、こんなにチケットが手に入らなかったことはない」。日本から応援にかけつけたIT企業社長、石川恭子さん(38)は憤懣(ふんまん)やる方ない様子だ。石川さんは14日のソフトボールの日本−オランダ戦のチケットを手に入れようと競技場にいったが、ダフ屋の売るチケットは定価の10倍の1000元。これだけ高いのは人気があるからと思って中に入ると空席だらけで、一等席は黄色いそろいのTシャツ姿の「文明拉拉隊」が占めていた。「官製応援団がタダで席を占め、応援したい人からは空席もあるのに法外な値段で売りつける。許せない」と石川さん。テニスや卓球の会場でも同様な不満の声が聞かれた。
なぜ、こんな状況が発生するのか。あるダフ屋によると、チケット入手方法は主に2種類。一つは人を雇ってネットや前売りチケットを大量に購入する。「7月25日の最終売り出し日には人を100人雇って並ばせた」という。
もう一つは「学校などの組織から譲ってもらう」。五輪チケット100万枚が北京および北京外の学校・教育機関に5−10元低価格で分配されたが、それらが横流しされているわけだ。こうしたチケットは原価の5−25倍で売られ 特に日本人客は「高くても買う」とカモ扱いされている。



