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【「2008北京」に寄せて】評論家・石平 繰り返される「歴史」 (1/3ページ)
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昨日8月8日の夜に行われた北京五輪の開幕式は、予想通り、世界中の人々を感嘆させる壮麗なる演出となった。深夜のニュース番組でその光景を見たとき、中国出身者である私の脳裏に浮かび上がったのは、遠い昔の子供時代の記憶である。
文革(文化大革命)時代、国慶節などの「革命祭日」となると、共産党と政府は、必ずや、天安門広場に数十万人もの群衆を集めて、にぎやかな花火大会や集団舞踊をメーンとする壮大なイベントを催した。そのドキュメンタリー映画が全国放映されると、私たち子供も学校ごとに動員され、それを「観賞」させられた。スクリーンに映された、華やかな花火が炸裂(さくれつ)する瞬間、私たちは興奮して手をたたき、「繁栄富強の素晴らしい祖国はここにあり」という学校の先生の教えを、よりいっそう信じるようになったのである。
もちろん、その時の中国は別に「繁栄富強の素晴らしい国」でも何でもなかった。文革後の共産党政権の公式見解からしても、その時代はむしろ、「経済が崩壊する寸前」の「動乱と災難の10年」であった。
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