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ヒマラヤ越えチベット脱出が激減 国境警備強化で (1/2ページ)
【ロンドン=木村正人】自由を求め中国チベット自治区を脱出し、ヒマラヤ山脈を越えてインドなどへ向かうチベット族の数が今年に入って激減している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR、本部ジュネーブ)が産経新聞の取材に明らかにした。北京五輪の開幕に備え、3月のチベット騒乱の前から、中国当局が情報の遮断を図るため、国境警備を強化していたことが浮き彫りになった。
ヒマラヤ越えの脱出は1959年のチベット動乱でインドに逃れたダライ・ラマの跡を追うように始まった。中国当局の弾圧に耐えかね、女性や子供、赤ん坊を含め、チベット族が亡命政府のあるインド北部のダラムサラを目指して7000〜8000メートル級の山脈を越えてくる。90年代前半には年5000人に達し、脱出者はこれまでに計13万人にのぼるとみられる。
ネパールのUNHCR施設にたどり着く前に発見されたチベット族はその場で射殺されたり、中国に強制送還されたりしてきた。UNHCRによると、昨年の難民認定数は2400〜2500人。月平均で約200人。しかし、今年に入って中国やネパール当局による警備が強化されて国境越えが難しくなり、2月の認定数は64人、3月は62人にとどまった。
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