ニュース: 国際 RSS feed
せき止め湖、決壊懸念強まる 中国四川省
このニュースのトピックス:四川大地震
中国・四川大地震で土砂崩れによって川がせき止められてできた四川省北川県・唐家山の「せき止め湖」が5日、満水に近づいた。水位は、決壊防止のために造った排水路の高さまで迫っており、間もなく排水が始まる見通しだが、水抜きが間に合わず決壊するとの懸念が高まっている。災害対策本部は同日夜、約60キロ下流の江油市九嶺鎮などで、関係車両以外の通行を禁止した。
中国中央テレビなどによると、せき止め湖の水位は5日午後2時(日本時間同3時)現在で、満水まで1メートルを切った。6日午前2〜4時ごろには、決壊防止のために造られた排水路を通じた排水が始まる見通しだ。
しかし、現地では土手から水がしみ出しているとの情報もある。温家宝首相は5日午後、現地をヘリコプターで視察し、「今、最も重要な時期にある。住民に犠牲者を出さないことが最重要だ」と述べた。
下流域では九嶺鎮で約1万8000人、さらに下流の綿陽市で約25万人が高台などに避難しているが、軍が付近に残っている住民がいないかどうかを調査。住民の安全確保に全力を挙げている。(成都=中国四川省 川越一)