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四川大地震 少数民族チャン族悲哀 「食事もテントもない」 (1/2ページ)

2008.5.28 01:22
このニュースのトピックスカメラが捉えた瞬間
都江堰市などで仮設住宅の入居がはじまる一方で、綿陽市北川県チャン族の避難所は食事も足りない状況。おかゆを多くとりすぎる男性に対し、漢族の幹部が大声で叱る場面も。山間部の少数民族への支援はおくれている=26日、綿陽市北川県(撮影・福島香織) 都江堰市などで仮設住宅の入居がはじまる一方で、綿陽市北川県チャン族の避難所は食事も足りない状況。おかゆを多くとりすぎる男性に対し、漢族の幹部が大声で叱る場面も。山間部の少数民族への支援はおくれている=26日、綿陽市北川県(撮影・福島香織) 

 中国・四川大地震では少数民族も深刻な被害を受けているが、少数民族の中には漢族と比べて救援や支援が遅れていると受け止めている人々もいるようだ。チャン族の自治県である綿陽市の北川県は地震博物館としてその廃虚が保存されることになった。北川県の政府機能は現在、安県に臨時の形で移されている。チャン族の被災者はどのような生活を送っているのか。避難所を訪問して聞いてみた。(中国四川省綿陽 福島香織、写真も)

 「食事はおかゆしかないの。そのおかゆですら、もらえないこともある。子供が2人もいるのに…。少数民族への支援は後回しにされているんじゃないの」。子供のために昼ごはんのおかゆの行列に並ぶ女性(34)は不満をもらした。

 安県の避難テント村には、チャン族1600人が避難生活を送っていた。テントは家族ごとではなく、10人という人数ごとに割り振られ、2家族、3家族が雑居状態だ。四川省の省都、成都に近い被災地では仮設住宅の建設が進み、すでに家庭ごとの入居が始まっている。食事もバランスのとれた温かい給食が配られている。ところが、この避難テント村では、食事すら不十分で、薄いおかゆを多くよそおうとした中年男性が、係員の漢族男性から子供のようにどなりつけられていた。

 地震当時、綿陽市の学校にいた男子学生(16)の故郷の村は、地震によるせき止め湖の出現で水没した。地震後、しばらくは綿陽市の体育館で避難生活をしていたが、24日、あとで合流した家族とともにテント村に移ってきた。

 「綿陽の漢族はみなよくしてくれた。でも、文化が違うし、一緒に避難生活するのは大変だった」。ただ、ここでの暮らしは必ずしも綿陽よりはよいとはいえない。「チャン族同士だから気が楽だけれど、電気もないし、テントも少ない。少数民族の被災者は漢族より少ないから、漢族が優先されているのかな」という。また「僕らチャン族は、高床式の暮らしになれていて、テント暮らしは漢族より慣れていない」。

 このテント村の管理責任者である漢族の程波氏は「われわれは、チャン族に奉仕するためにここに来ている。ここの条件は他と比べて必ずしもよいとはいえない。それはここが僻(へき)地(ち)だからだ」と説明。さらに「チャン族には独自の伝統文化はあるが、暮らし自体は漢族とそう変わらない。特別な配慮が必要な少数民族ではない。外国のメディアは米国のCNNテレビのように最初から偏見をもって報じがちだ。外国が中国を救援したいと思ってくれるなら、まず中国を理解し、公平に対応してほしい」と訴えた。

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都江堰市などで仮設住宅の入居がはじまる一方で、綿陽市北川県チャン族の避難所は食事も足りない状況。おかゆを多くとりすぎる男性に対し、漢族の幹部が大声で叱る場面も。山間部の少数民族への支援はおくれている=26日、綿陽市北川県(撮影・福島香織) 
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