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医療チームが成都の病院を視察 四川大地震
このニュースのトピックス:感染症
【成都(中国四川省)=福島香織】中国・四川大地震の被災者に対する医療活動を行うため、成都入りしていた日本の国際緊急援助隊医療チーム(23人)は21日午前、中国側が活動場所として指定した同市内の第一人民病院を視察した。ただ、大都市の総合病院では日本隊が持つ緊急治療のノウハウをいかせないため、日本側は中国側に「被災地に近い現場に入りたい」との強い希望を伝えている。
田尻和宏団長(外務省アジア大洋州局中国課地域調整官)によると、中国側は困難な手術を必用とする重傷患者が運び込まれている同病院で、外科手術を行うよう要請しているという。
一方、「野戦病院」式の治療を想定し、被災地により近い屋外にテントを張って、被災者を診察できるよう、簡易レントゲンや透析の機器、簡単な外科手術設備を持ち込んでいた。
中国側は、被災地では感染症などの問題も出始めているため、外国の医療チームの安全が確保できないと主張しており、両者の希望が食い違っている形となった。田尻団長は具体的な活動場所について、なおも中国側と調整中としている。
援助は受け入れ側との綿密な事前調整が必用だが、田尻団長によれば、事前に現地の要求を把握するためのコーディネーター派遣などはしなかったという。
一方、岡山県を本部とする民間の国際医療ボランティア組織「AMDA」がいち早くコーディネーターを現地に派遣し、地元病院との協力のもと、すでに17日から綿陽市安県などで医療活動を展開しており、民間NGOとのフットワークの差が出た格好だ。

