ニュース: 国際 RSS feed
【四川大地震】震災孤児に明日を 親を失った「一人っ子」支援へ (1/2ページ)
【成都=矢板明夫、北京=川越一】中国の四川大地震で、両親を一瞬にして失った震災孤児が数多く生まれている。地元当局は孤児たちを福祉施設に預けているが、小さな物音にもおびえ、母親を捜して泣きやまないなど精神状態が不安定な孤児もいるといい、心のケアに当たるため、当局は心理学の専門家を派遣しはじめている。子供たちが突如、独りぼっちになってしまう背景には中国の「一人っ子政策」がある。
四川省民政局の孤児問題担当者によると、収容されている子供のうち、両親が死亡したかどうかをまだ判断できないケースもあるが、最終的に震災孤児は少なくとも数百人規模になるとみられる。
当局から特別取材許可を受けた地元メディアが施設の中の孤児たちの様子を伝えている。それによると、大半の孤児は一見冷静さを保っているように見えるが、会話してみると、まだ地震のショックから抜けられていない人が多い。
約10人の孤児が収容されている綿陽市の福祉センターで、女の子、李亨瑶ちゃん(4)は記者に「お父さんの電話番号を知っているよ、電話をしてくれる?」としきりに頼んだ。記者が彼女の目の前で何度も電話をかけたがつながらないのを見て、亨瑶ちゃんはお礼を言った後、静かに泣き出した。
民家の8割以上が倒壊した北川県では、生き残った約1000人の中、高生の3分の2以上はまだ両親と連絡が取れていない。高校3年生の女子生徒、何君利さんは「両親も祖父母も亡くなったと思う。これからはどうやって生きていくのかわからない。私を受け入れ、愛してくれる家庭があれば、私も彼らを一生愛し続け、大切にしたいと思う」と話している。
こうした報道を受け、中国各地からは「震災孤児を養子にしたい」「学費の面倒を見たい」といった声が寄せられている。四川省民政局はホットラインを設置して具体的な問い合わせに応じるとしている。