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「パンダの国の大地震」その時の現場は 慶應大学名誉教授・池井優 (2/2ページ)

2008.5.17 18:48

 翌日、上海に移動すべく早めに空港へいったが、空港のロビーは大混乱、係りに尋ねても「バッドウエザーで予定の飛行機は飛ばない、いつ飛ぶかはわからない」の一点張り。待つこと3時間、この間余震がくるとカウンターの職員が一斉にいなくなるというありさま。3時間待ってようやくチェックインを済ませ、機内に入ったが、管制塔からの指示がないのでと待つこと5時間、ようやく離陸となった。おそらく成都の空港は救援物資、救援部隊の到着を最優先し、一般の便の離着陸はあとまわしにしたのであろうが、そうした説明があれば納得して待機するのに、なんのアナウンスもなかったため、不安のなかで待ち続けることになった。国際線はさらに悲劇であった。空港のロビーで6時間待たされたあげくキャンセルの通告、この間トイレに立つと座る場所さえなくなっているという混雑ぶりであった。

 今回の地震の被害を予想以上に大きくしたのは、情報の不足、地震という事態への経験の不足、そしてなによりも中国に危機管理のノウハウが決定的になかったことであろう。得がたい経験をした今回の訪中であった。

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