ニュース: 国際 RSS feed
WHO加盟求める 台湾の医療・衛生関係者 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:国連
衛生問題の所轄官庁である行政院衛生署の陳再晋副署長(次官に相当)は「20人が死んでからようやく、低いレベルの専門家が2人来た。しかし、台湾を助けたわけではなく、視察しただけだった」と、WHOの姿勢を非難した。
1998年にエンテロウイルスが流行したときも台湾の医療・保健関係者は苦い思いを余儀なくされた。呉樹民氏は「対応の遅れで、幼児80人が死亡した」と振り返った。
何とか加盟したいのだが、中国の反対でままならない。そこで台湾は李登輝総統時代の1997年からWHOの年次総会へのオブザーバー参加を求めてきた。名義は「中華民国」などを使い、中国を刺激する「台湾」は使わなかった。これを日本や米国は支持したが、しかし中国はどうしても許容しようとしなかった。
台湾をWHOから締め出す代わりに、中国がWHOの情報を台湾に連絡することになっているが、台湾の関係者は一様に不信感をあらわにする。
感染症の研究などを進めている国家衛生研究院の幹部は中国の対応について「効率が悪く、連絡にいつも時間がかかる。全く伝わってこない場合もある」と述べた。
こうした状況の下、台湾は昨年、ついに「台湾」名義で正式加盟を申請した。陳水扁総統が今年3月の総統選をにらみ、台湾独立問題を総統選の争点とするための措置とみられた。中国がいっそう反発したのは言うまでもない。
20日に台湾総統に就任する馬英九氏は従来のオブザーバー参加方式に戻す意向を示しているが、今年のWHO総会はその前日の19日に開幕する。そのため、台湾当局は正式加盟とオブザーバー参加の2方式を推進することになるが、中国の姿勢からみて、いずれも“門前払い”されそうだ。