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【正論】「胡訪日」以後 反日デモが中国に教えたもの 評論家・鳥居民 (1/3ページ)
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胡錦濤国家主席が訪日したのを機会に、中国共産党が日本にどのような態度をとってきたかを振り返ってみたい。9月3日は中国では抗日戦争記念日である。その日を10年ごとに見ることにしよう。
1955年の9月3日、中国の新聞はいずれも「今日は抗日戦争勝利10周年記念日である」と社説の最初に掲げた。中国共産党が政権を握って6年目だった。日本の首相はそのとき鳩山一郎だった。社説はいずれも、鳩山政府をアメリカの走狗(そうく)と非難し、日本国民は中国の友人だと持ち上げてみせ、いまや郷愁さえ覚える共産党常套(じょうとう)の戦術を展開していた。
だが、そのとき毛沢東主席は農業共同化の計画に没頭していた。地上の楽園となる人民公社の建設にまで発展する大運動を開始しようと懸命であり、日本のことなどかれの頭脳の片隅にもなかった。
1965年の9月3日はどうであったか。「人民日報」は、そのとき国防部長だった林彪の大論文「人民戦争の勝利万歳」を載せた。「中国人民の抗日戦争勝利20周年を記念して」の副題がついていた。
世界革命への中国共産党の戦略と戦術を明らかにしたものだと海外では論じられた。本当はアメリカや日本のことなど中国共産党の幹部たちの頭にはまったくなかった。毛沢東の人民公社は3000万人以上の死者をだす空前絶後の悲劇で終わり、毛の部下たちが中国の立て直しに取り組んでいた。
ところが、1965年、毛はその部下たちを粛清しようとする構えだった。それを察した部下たちは中国を取り囲む国際状況はまことに剣呑(けんのん)だと力説することで、内輪で争う余裕はないと毛をして思い直させようとしていた。

