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四川大地震 「唐山」の教訓生きず (1/3ページ)
【北京=伊藤正】四川大地震の被災者救出が難航している。特に2万数千人もの生き埋め者の救出はほとんど進まず、現場の状況をテレビ中継で見る国民の間からは、政府の対応への批判も出始めた。過去の経験を生かした有効な震災対策がないといった疑問だ。あるネット掲示板には「周恩来首相の警告を軽んじてきたツケ」との書き込みもあった。
中国では1976年7月、マグニチュード(M)7・8の唐山地震で24万人が死亡したが、その10年前の66年3月、河北省●台でM7・5の地震で約1万人が死亡している。周首相の「警告」とはそのときのもので、被害を少なくするため、予知研究や観測点の拡充、発生時の緊急対応体制確立などを指示した。
それまで中国には全国規模の地震対策部門がなかったが、周氏の指示を受け67年に科学院内に地震弁公室を設立した。しかし文化大革命の影響で機能せず、69年の渤海湾地震(M7・4)を経て71年末、国家地震局を設置、75年には政府直属機関に昇格し、体制は一応整った。

