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四川大地震 情報公開で国民に一体感 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:北京五輪
以後、何本か出た関連記事も、被災状況には触れなかった。24万人死亡との事実が公表されたのは、発生から3年以上後の79年11月である。改革・開放に転じてから約1年後だった。
それに比べると今回の情報公開は隔世の感がある。国営中央テレビは24時間ぶっ通しで震災報道を続け、新華社も被災地の状況を刻々伝えた。ウェブサイトや新聞も震災報道一色になった。
国民に圧倒的なインパクトを与えたのは中央テレビの生中継だった。通常、中央テレビのニュース報道は、事前に綿密に編集され、党組織の許可を経て放映されるが、今回は「無検閲」と思われる被災現場の生々しい映像が流れた。
13日夜、行きつけのレストランに行くと、数人の従業員たちが被災地へカンパしたと話していた。うち3人は14日に献血に行くという。口ぐせの政府批判もせず、一刻も早く1人でも多く助けてほしいと言い、記者(伊藤)がカンパしたと知ると感謝された。
中国紅十字会などは、携帯電話のショートメールで1元(約15円)ないし2元の献金を受け付けている。試してみると、即座に紅十字会と電話会社から感謝のメッセージが返ってくる。
既に民間からの義援金は数億元に達しているが、1元を投じる人たちが、社会への参加意識を持つことの意味が大きい。災害救助は政府機関と軍が中心なのは、今回も変わらない。民間ボランティアの救済活動参加が広がったのも今回の特徴だった。
中国は今月1日、政府情報公開法を公布した。官僚の不正や汚職が深刻化した数年来、情報公開の必要が言われてきた結果だが、北京五輪を前に不透明性に対する国際的な批判にこたえるためでもある。