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救助の遅れが「政府の威信」損なう恐れも 四川大地震 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:北京五輪
【北京=伊藤正】中国四川省で12日発生した大地震の甚大な被害が明らかになる一方、救助活動は難航している。迅速な救援で被害を最小限にし、内外に威信を示すはずだった中国政府は、被災民の不満や国民の批判に直面、13日には日本などに支援を要請、また五輪聖火リレーの規模縮小に追い込まれた。五輪のお祭りムードは吹っ飛び、被害がどこまで拡大するか、憂慮が深まっている。
中国政府は地震発生直後に温家宝首相が現地四川省入りし、救援活動を陣頭指揮。同夜には党中央政治局常務委員会で、軍・政府各部門挙げての救助・救援活動を決めた。国民の人命・財産保護を最優先することをアピール、国民の結束を図り、災害を克服する狙いだった。
1998年の長江大洪水の際、江沢民国家主席(当時)は、被災現場で陣頭指揮する姿を宣伝し、国民の支持を集めたが、今回も被災地を駆け回り、被災民を慰める温首相が国営テレビで繰り返し報道され、視聴者の称賛を浴びた。
今回、情報公開が顕著だった。中でも中央テレビは24時間、広告抜きで震災報道を続けた。現場の実況に加え、通常は秘密の部隊の動向などを流し、死傷者数も克明に伝えた。NHKの災害報道並みといえる。
これは政府が震災克服に自信を持ち、なにかと不満の多い国民の信頼を回復するためとみられた。災害の実況中継が、国民の関心を異常に高めたのはよかったが、映像は、倒壊した中学校の遅々たる救出活動、温首相に涙で訴える母親、食べ物を求め大声で泣く幼女も映しだす。




