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「ドーン」余震がダイナマイトの爆発のよう 四川大地震ルポ (1/2ページ)
【綿陽市北川県(中国四川省)=野口東秀】「ドーン」「ドーン」。ダイナマイトの爆発かと思われるような音が2回響いた。余震だ。恐怖に顔を引きつらせた無数の被災者が逃げまどう。13日、四川省アバ・チベット族チャン族自治州●(=さんずいに文)川(ぶんせん)を震源地とする大地震の被災地で、3000〜5000人が死亡したと推定されている北川県の中心部に入った。一帯は家屋がなぎ倒され、がれきの山と化していた。人民解放軍が生き埋めになった住民の救出を続けている。家族の安否が分からず泣き叫ぶ人などで阿鼻叫喚の様相だ。
「車は緊急車両以外通行止めだ。この先は入れない!」。
北川県への一本道。警察官が車両の通行制限をしていたが、住民のオートバイに乗せてもらい被災地に向かった。
立ち上るほこりの中で、すさまじい光景が目の前に広がってきた。
北川県の繁華街はすべての家屋、店舗が徹底的に破壊し尽くされていた。無差別爆撃を受けたような様相だ。
トラックが店舗に押しつぶされ、ひしゃげている。住民がそれを指差し、「まだ人が中にいるんだ」。近くでは自宅を失った88歳の男性が呆然(ぼうぜん)として座り込んでいた。
道路はあちこちで陥没と亀裂…。道路の両側の山肌は削り取られ、高圧線鉄柱や電柱が倒れている。乗用車をはねとばしたとみられる10メートルはあろうかという巨大な岩石が道路上にころがっている。
家を失った被災者が集まる一角があった。5、6000人の老若男女がひしめき合い、特別バスを待っている。負傷した人も少なくない。兵士を満載した軍トラックと「民兵」と書かれたバスが多数到着。兵士らは生き埋めになった人の救出に懸命だ。
道路は、家族の安否を確かめようと、被害が甚大な被災地を目指す人で絶えない。家族を思い、「あー」と言葉にならない声で泣きながら足を運ぶ人の姿もあった。
ボランティアを運ぶバスも現地入りした。上空を軍のヘリコプターが舞う。軍は降下部隊まで動員しているという。
北川県からほど近い綿竹市では「1万人が生き埋めになっている」との情報も伝えられた。

















