MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

【ちゃいな.com】民族主義を克服できるか (2/3ページ)

2008.5.12 20:14
このニュースのトピックス食の安全

 以前から安全検査を実施している劇場や体育館などに加え、北京の中心部では通行人の持ち物検査も始まった。五輪前に不祥事を封殺する警備強化は、逆に中国の社会不安を印象づけ、外国人の不安をかき立てる。五輪ではどんなことになるのか。

 「この時期には、いつも五輪施設などの準備状況が取材対象だが、今回はこの国で五輪を開催する是非を考えさせられた」

 そう話したのは、4月中旬に訪中したベテラン日本人運動記者。訪中時、海外の聖火リレーで中国の若者らの「愛国主義」が吹き荒れ、中国各地で仏系スーパー「カルフール」への抗議行動が発生。「反CNN」サイトが開設され、欧米のチベット報道などを攻撃、外国人記者への嫌がらせも続いた。理由はともあれ排外的な愛国主義は、五輪精神とは相いれないとその記者は感じたのだ。

 中国のメディアの多くも、また外務省も若者の行動を基本的に支持した。例えば外務省報道官は4月15日、カルフール攻撃は「中国民衆の表現には原因があり、フランスこそ反省すべきだ。中国公民は法に基づき、合理的訴えをしている」と擁護した。

 中国社会科学院の徐友漁研究員は中国紙「南方都市報」(5月11日付)で、五輪愛国運動を「ネット民族主義」と呼び、国際化の象徴である五輪を台無しにすると批判した。同様の意見は改革派知識人に多いが、それに対し新左派系の知識人は総じて若者の行動を欧米の支配と価値観に反撃する愛国行動として支持している。

 国内の聖火リレーで愛国主義が盛り上がる中、胡錦濤国家主席の訪日は、中国国内に波紋を広げた。中国メディアによる日中の新時代を宣伝する大報道に、新左派系は沈黙し、反日色の強い人民日報の掲示板「強国論壇」には、胡氏の訪日に触れずに「ガス田開発では譲歩するな」「ギョーザ事件は日本の仕業」などの「抵抗」の書き込みが散見される程度だ。

関連トピックス

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。