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「五輪」みつめるウイグル人 中国の弾圧に離散 (1/3ページ)

2008.5.9 19:01
このニュースのトピックスロシア・CIS
キルギスの首都、ビシケクのマジナ市場には新疆産の人とモノがあふれるキルギスの首都、ビシケクのマジナ市場には新疆産の人とモノがあふれる

 世界各地で騒動を巻き起こす北京五輪聖火の行方を、旧ソ連中央アジアで静かに見守る人々がいる。中国に新疆ウイグル自治区が設けられた1955年以降、漢人による弾圧から逃れてきたウイグル人だ。長年、ロシアの“裏庭”とみられてきたこの地だが、押し寄せる中国からのヒト、モノ、カネの奔流にウイグル人の生活も大きく変化している。一方で中国に対する警戒心を呼び起こされ、ジレンマにさいなまれているようだ。(ビシケク 遠藤良介)

商機

 新疆からの大型トラックが次々と着き、荷役の男らが「道を開けろ」と叫んで荒々しく台車を押していく。キルギスの首都、ビシケクのマジナ市場には絨毯や布団、衣類など中国産の商品があふれ、にぎわっていた。ここで働く約2500人のうち、800人ほどが新疆からの出稼ぎ者という。こうした“中国市場”は中央アジア各国に多数あり、安価な商品で人々の生活を支えている。

 この大市場を2002年に開業したのはウイグル人のサリモフさん(51)。「両親は55年にキルギスに逃れてきた。ロシア語もキルギス語も知らなかったため、コルホーズ(集団農場)に入って生計を立てるしかなかった」と苦労を明かす。自身は5人の子供に恵まれて孫も4人おり、「もう3世代目、4世代目に入っている」。

 公式統計によれば、中央アジアのキルギスには約5万人、カザフスタンには約30万人のウイグル人が住む。言葉も知らずに苦労した親たちに比べ、サリモフさんらの世代では少なからぬ者が商才を発揮し、対中ビジネスに活躍の場を見いだしている。

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キルギスの首都、ビシケクのマジナ市場には新疆産の人とモノがあふれる
キルギスの首都、ビシケクのマジナ市場には新疆ウイグル自治区からの人とモノが押し寄せていた
キルギスの首都、ビシケクのマジナ市場には新疆産の人とモノがあふれる
カザフスタン大統領付属戦略研究所のスルタノフ所長

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