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反日圧力をかわせるか 胡耀邦路線が復活 (1/2ページ)

2008.5.7 23:50
このニュースのトピックス北京五輪

 【北京=伊藤正】宮中で7日午前行われた胡錦濤国家主席の歓迎式典を中国国営中央テレビは実況中継しなかった。同時刻に生中継したのは、広州市での聖火リレーだった。10年ぶりの国家主席の訪日で、日中は戦略的互恵関係推進で一致、協力と交流拡大をうたった共同声明を発表したが、中国側は、国内の反日感情に配慮しなければならない事情を抱えている。

 日中平和友好条約締結30周年での訪日の意義を胡主席は強調した。その条約批准書交換で訪日した●(=登におおざと)小平副首相(当時)は、日本の発展に驚嘆し、その年暮れ、改革・開放を打ち出した。中国発展の原点が30年前だった。

 今回の共同声明で最も印象深いのは、中国側が日本の戦後について平和国家の道を堅持し、平和的手段で世界の平和と安定に寄与したと評価した点だ。この認識は、1983年に訪日、日中友好ブームを盛り上げた胡耀邦総書記(同)の持論だったという。

 胡耀邦氏が87年に失脚した一因は親日政策に対する保守派長老の反発があったことは有名だ。89年の天安門事件後、総書記になった江沢民氏が反日的な愛国主義教育を展開、98年の訪日時には「歴史問題」の一本ヤリで日本国民の反感を買った背景の一つだった。

 胡錦濤氏は、政権2期目に入り、江沢民路線の影響から脱して、胡耀邦氏の対日路線への復帰を目指しているように見える。胡錦濤氏が強調した青少年交流も、胡耀邦氏が実行したアイデアだった。

 胡主席は訪日前の日本人記者団との会見で、両国関係が発展する過程でさまざまな問題が生じるのは避けがたいと述べた。諸問題を協議と交渉で解決することで両国は合意したが、ガス田開発、ギョーザ事件、チベット問題などの懸案では具体的進展はなかった。

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