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【馬英九は語る】(中)中国、武力行使は困難 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:台湾
【ミサイル問題】
台湾は外交的な孤立という問題を抱え、苦境に立たされ続けてきた。しかし、(陳政権下の)この8年で孤立と苦境が増した。これは否定できない事実だ。大陸が台湾に向けるミサイルの数は、陳総統の2000年就任時は300基足らずだったが、いまや1000基を超えた。だが、私はミサイルを増やさせないだけでなく、減らし、撤去させる方向で努力する。
それには、われわれもミサイル購入などに頼らず、対話を通じて大陸に対し、(軍事的緊張は)誰にとっても不利だと伝えていく。そして私は独立路線は取らず、統一も話し合うことはできないと訴える。現状を維持し、みなのためになる平和と繁栄を目指そうと。
ならば、両岸双方が受け入れ可能な現状とはなにか。それはかつて主張しているいわゆる(1992年に香港で合意したとされる)「92年合意」だ。この時にわれわれが達成した合意は、(中台とも)「一つの中国」は受け入れるが、その定義にはそれぞれ異なる表現があるというものだった。
台湾人も中国人もメンツを大切にする。だがこのメカニズムなら、みなのメンツを保てる。それぞれが解釈を見つけ出すのだから、(「一つの中国」をどう定義するかという問題は)ひとまず取り置き、その間に切迫した問題を話し合うことができる。事実、シンガポールで翌年の93年、両岸初の(民間トップが直接会談する)会談が実現し、話し合いを通じて(中台が公文書の認証など)共同利益を生みだすことができたではないか。(台北 長谷川周人)