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【グローバルインタビュー】同胞から狙われた中国人留学生に聞く「愛国主義の暴走は愚民化教育のツケ」 (1/4ページ)
北京五輪の聖火リレーを追って、中国人留学生らが世界各地で誇示した「赤い愛国主義」は、これにくみしなかった米デューク大学1年の中国人女子学生、王千源さん(20)に脅迫、嫌がらせという牙をむき出しにした。中国で高校を終えて渡米するわずか1年前まで、江沢民政権時代に始まる「愛国主義教育」をたたき込まれた王さんが、同世代の留学生らを民族意識の暴走に駆り立てる「愚民化教育」の構図について語った。(米ノースカロライナ州ダーラム 山本秀也)
−−まずは、発端となった4月9日のことから
「夕方の6時ごろから大学の東キャンパスに人が集まり始め、7時から8時にかけて西キャンパスで集会が始まったんです。あの活動が公式なものなのかは知りません。中国側の参加者からはあまり建設的な意見はなく、米国の学生も完全に筋が通っているという印象ではありませんでした。学生の意見だから、まとまりがないのも自然でしょ?米側は人権連盟という学内組織で十数人、中国側はデューク大学中国学生学者聯誼会が中心でした。
私は(自分の発言が)おどろおどろしく、歪曲(わいきょく)されたと感じています。大学内での言論の自由、つまり自己の見解を表明できるということが、なぜこんな大事にされなければならないのか。少なくともあの日、私はチベット独立を支持するとは言っていません」
−−最初の一言はなんと
「まず冷静になりましょう、と英語で言いました。米国の大学ですから片方に通じないのはダメ。互いに話し合って、理解を深めるべきだと言ったはずです。あと、知恵を出そうよ、というような話もしたのかな。私、暴力が大嫌いなんです。
チベット問題って、民族問題ですよね。(中国側の主張は)民族と国家という概念をゴチャ混ぜにして、漢民族が中華のすべてだと言っている。実際には漢民族以外にも少数民族はたくさんいる。私をつかまえて『漢奸』(外国と通じた漢民族の裏切り者、売国奴)と決め付けるような言い方は、中国人自身を敵にする、つまり自分と一致しない者はみな敵だという感覚です。そんなことなら中国の国土はもうドンドン小さくなってしまう。自分と違う民族は、周囲を含めてみな劣等民族だって考えなんだから。米国流に言うなら、ネオナチズムにも通じるんじゃないかな」


