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【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺で今まで何がおこったか。4月23日〜25日 福島香織 (3/5ページ)
■ 最近のチベット当局の工作状況をみるに、(1)党員幹部、とくに基層党員幹部に対する厳格な政治教育が行われ、愛国主義教育の名目でその思想コントロールを行っている。(2)各寺院で極めて厳格な管理が行われ、法制教育の名目で、工作チームか派遣され、僧侶一人一人を「修理」している。(3)基層幹部を組織し社区(町内会みたいなもの)、学校、農牧区に深く入り、住民、農牧民、学生すべてを監視(4)林州県の中学校で、14人の幹部教師が選ばれて、「ダライ集団の罪悪行動を深く暴き批判し、愛国主義教育を深化させる」宣伝団が設立され、学生を組織して、3・14事件の写真やビデオを見せ、教師、生徒を組織し、ダライ・ラマの批判文章をかかせて、校内放送で放送したり、愛国主義映画を放映したりしている。
■五輪聖火がラサに入る期間、ラサは厳戒態勢がとられ、5月1日から域内の出入境が厳しくなる。ラサの各当局機関では、職員に対しては職業身分証明書のコピーと証明写真、普通の人に対しては戸籍証明書のコピーと証明写真を提出して通行証が与えられる。小学生ですら、通行証が必用だ。幼稚園の園児や幼稚園に上がっていない幼児も登記が必用。
■ 3月14日以降、ラサはすべての当局機関で、ルーティンの夜間当直制度を導入。週末や休みの日も当直を置かねばならない。おそらく五輪が終わればこの制度も中止となるだろう。チベット地域やその他の地方も同じような当直制度を導入。ラサの各当局機関は下部組織に“自分のくちばし“をよく管理せよと、外界に情報を絶対漏らさないように警告している。とくに、逮捕行動の情報は漏らさないように、ということである。また、うわさ、デマをながしてはならない。もしデマがながれたら、誰が流したかを徹底的に追及するという。
■ デプン寺、セラ寺の逮捕された僧侶の状況は今を以て不明。寺院内の全ての電話、僧侶の携帯電話は通じない。外界に関心を持ち続けてもらうよう、強烈に呼びかけるものである。
■ 3月14日以降、大量のチベット族が逮捕され、監獄が満杯になっている。列車の倉庫などに臨時に移送されている。もっか一部の人は釈放されたが、大部分の人が釈放されておらず、虐待を受けている。ラサ市林周県では逮捕された人が多すぎて、監獄は満杯、政府の礼堂内にも収容され、大小便もその場で解決するしかなく、臭く不潔なあまり、衛生当局が消毒の準備をしている。
■ 3月16日に、甘粛蘭州市の西北民族大学で500人以上のチベット族学生がデモと座り込み抗議を行った。3月17日には四川省成都市の西南民族大学で100人のチベット族学生がデモと座り込み抗議を行った。最近、西北民族大学がすべてのデモ、座り込みに参加した学生に対して検討書(自己批判書)を提出するように要求、西南民族大学研究生はこの事件に関する調査を試験の中で行われた。
■ アムド(甘粛省甘南チベット族自治州)の瑪曲県で1万人以上の武装警察が駐留している。これは地元住民とほぼ同じ数。瑪曲に到着した第一陣の武装警察は高山病の症状が出てすでに、交代になった。あとからきた武装警察は牛肉や羊肉を食べたがらないため、毎日、瑪曲から豚肉を運ばせる必用があった。これら武装警察は五輪が終われば引き上げるという。多くの商売人は引っ越しの準備をし、旅行者もいない。
■ アムド(四川省アバチベット族チャン族自治州)の紅原県でチベット族中学生は3月17日のデモのとき、軍警に発砲を受けて数人の学生がケガをした。身体に障害が残った学生も。県城では30人以上のチベット族が拘束された。そのなかには、携帯電話でチベットで発生した事態を外に漏らしたチベット族も含まれる。
■4月25日
■中国メディアの報道によると4月23日から、国内観光客のチベット旅行が解禁となった。また5月1日から、チベット鉄道の切符は、身分証名称を示し、実名登記して買うことになった(飛行機と一緒)。切符の横流しを防ぐためだ。チベット旅行するならツアーがもっともよく、単独旅行や小規模のツアーでいくと、身分証明証を常に携帯せねばならないという。チベット当地の環境は比較的複雑だからという。北京のある旅行会社によれば、目下、チベット旅行をしようという中国人は決して多くなく、旅行者は旅行解禁といってもあまり期待をいだいておらず、突発事件による損失の方を恐れている。