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【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺で今まで何がおこったか。4月23日〜25日 福島香織 (1/5ページ)

2008.5.1 01:28
このニュースのトピックスチベット

■先日、日本の本を国内で紹介している中国人翻訳家夫妻と一緒に、マジアミというチベット料理店で食事をした。チベット伝統歌舞ショーがある北京の有名店だが、私たち以外に、2組の客しかいなかった。オーセルさんの指摘するように、事件の影響で客足が遠のいているようだ。北京の漢族には、昨今のチベットブームの影響もあって、チベット仏教の信仰を始めている人も結構いるが、「ここにきて、チベット仏教などについて話すとよからぬことを相談していると誤解を受ける」ことを恐れて、あえて近づかないようにしている人が多いとか。

■ちなみに、こういったチベットレストランや商店では、怪しげなチベット族、僧侶、事件のことや敏感な問題を尋ねる客があれば、すぐ通報するように、という通達がいっているという。ウエイトレスの女性に、「あなたの故郷(彼女の故郷はアバだった)はどう?ご家族は大丈夫?」などと、敏感な質問をしみると、なんとも言えない表情で「大丈夫よ(没事的)」と答えていた。

■このあと、ほとんど客のいないホールで、陽気にチベット民謡を歌い踊ってみせてくれた。実際に本当に楽しげに踊っているように見えたので、北京では、ほとんど現地の情報が入らないし、本当に何も知らずに踊りを楽しんでいるのだろうか、と思ったほどだ。しかし、帰り際に、着替えて奥のテーブルで休んでいる歌手や踊り手の疲れて暗い表情をかいまみると、たとえ故郷の家族が無事であったとしても、客の入りの悪さや、チベット族に対する漢族の感情の悪化だとかをひしひしと感じているのだろうなあ、と切なくなった。こういう時にも、プロは明るく楽しくおどらなきゃいけないのか、と。

■と、どうでもいいまくらをつけてしまったが、続けてオーセルさんのブログを抄訳。23日〜25日。ダライ・ラマ14世の全世界華人同胞への呼びかけが最後にあります。

■4月23日

■チベット族とチベット族居住区をさらにコントロールするため、最近、ラサ市城関区を管轄する各事務所および各居民委員会は、管轄区内のすべての住人の調査を行った。ラサ戸籍をもつほとんどの者が対象で、このときラサ戸籍をもたない外来者は登記が必須となった。登記では、家主と住人は必ず関連の証明書と身分証明書、暫定居住証明書などを提示し、家主は住人に対し「三つの知る」を保障する。「三つの知る」とは「姓名を知る、原籍を知る、何をしているか知る」である。また、「三無人員」(身分証がない、居住証がない、生活費の源泉である仕事などがない人)に対しては厳格な調査を行う。「チベット商報」によれば、この手続きには2時間かかり、実際、外地のチベット族は漢族や回族のように簡単には暫定居住証が出ないという。寺院で教典などを勉強するアムド、カムのチベット族僧侶を駆逐するのが目的という。

■ 五輪の聖火が5月下旬にチョモランマに登頂し、6月20日にはラサに到着する。ラサ周辺の各郷の郷政府はすでに農民に対し、5月1日以降、ラサに行くことを禁じた。ラサにいって仏事に必用な柏の木の枝などを売る事も含めて禁じた。この期間、対外的には厳戒態勢をとっていることを認めないだろうが、もっかラサの居民は争って食糧や日用品を購入し、家の中に引きこもる準備をしている。

■ 3月14日以降、ラサに進駐した軍はまだ撤収しておらず、各政府機関の敷地内で、テントを張って宿営している。ラサ体育場は、すべて軍のテントと車でうまっている。先週から、各政府機関は会議室や事務所などを提供するよう指示されている。おそらく、聖火がチベット入りするために派遣される軍に提供させるつもりだろう。準備だろう。

■ 今月10日以降、チベット自治区公安庁は、法制宣伝教育工作チームをラサの各寺院に駐留させているが、目下の状況は以下のとおり。

■ 4月10日、木曜日深夜、チベット自治区公安庁はデプン寺、乃窮寺の僧侶を突然逮捕し、その夜、12台のトラックに僧侶を詰め込んで連行した。デプン寺はいま、老年や虚弱の僧侶が残っているだけで、乃窮寺は4人の僧侶がのこっているだけだ。

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