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【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺で今まで何が起こったか。4月20日〜22日 福島香織 (2/5ページ)
■ ラサの宇拓路からジョカン寺までの歩行者天国の通りは、沿道に盗聴設備がしかけてある。
■ 今週金曜の18日、北京中央民族大学では、17日のろうそくをともした座り込み抗議に参加した140人の学生に自己批判書の提出を求めた。少数の学生は、圧力にまけて自己批判書にサインして提出した。4月2日、国務院新聞弁公室で記者会見があり、中央民族大学副校長の喜?尼瑪は、「3・14事件を指示する学生活動は発生していない」と話したが、「一部の学生は、ラサで発生した打ち壊し略奪焼き討ち事件のことを知って、不安を覚え、座り込みの形式で、安念を祈願した」ことを確認した。しかし、全てのチベット族と学生はチベットで発生した3・14事件に対し極めて大きな憤慨を表明している、とも言った。
■逮捕されたチベット族への法律的支援を提供すると申し出た21人の中国人弁護士の多くは、最近、警察から面談や電話で、介入を許さないとの警告を受けた。また得たばかりの情報によれば、今年から弁護士の年検(年に一回の資格検査)がはじまり、少なくとも二つの法律事務所は年検が先延ばしされ、約100人の弁護士が影響を受けているという。先延ばしの時間が長引けば、弁護士内部に矛盾が生じそうだ。極端な民族主義者が個別にこれら弁護士の公用メールアドレスに侮辱や威嚇のこんなメールを送りつけている。「われわれが、おまえら畜生を探し出して、目にものをみせてやるのを待ってろ。おまえらやってみるならやってみろ。チベット族テロリストの弁護なんかすれば、おまえらの命やおまえらの家族の命をうばってやる…」
■4月21日
■ チベット日報の報道:ラサ市は正式に農牧区、都市社区(住宅区)で「分裂反対、安定維持、発展促進」テーマ教育活動を発動した。2カ月にわたって、三つのステップをすすめる。農牧居住民党員幹部と農牧居住民に対し硬軟とりまぜた洗脳教育を実施、経験を交えた訓戒、批判討論会などを行う。目的は「反分裂闘争を深化させ、ダライ集団の分裂の陰謀を迎え撃つ」という。ラサ市党委副書記で市長の多吉次珠は「活動中の発言などを、党員の昇進人事の判断材料とし、幹部の重要基準とする」との声明を出している。
■「反分裂」を主とした「愛国主義思想教育」活動はすでにチベット自治区の各地区各県に深く入り込んでいる。チベット日報の18日の報道によれば、山南地区桑日県で、二ヶ月集中して、全県と郷の広大な党員幹部職員、退職者、県人武部、県中隊の駐留軍人や武装警察、官兵、中学小学校生など青少年、農牧民と商店主、寺院の僧侶尼僧を中心とした宗教関係者に対し、愛国教育活動を展開するという。
■全県の教育対象は五つの階層に分けられ、五段階にわけて展開され、一人も見逃されることはないという。どの郷、どの県、どの地区も、同規模の政治運動が展開された。これはチベット地域を席巻し、チベット族の魂の「文化大革命」となっている。
■ 中国の一部公式メディアは香港のフェニックステレビのチベット自治区のシャンパ・プンツォク主席の取材を発表している。チベット「文革」の過程で、造反派の指令塔であるシャンパ・プンツォク主席の回答は分析の価値がある。
■ (1) 彼は3月10日の平和デモを行ったデプン寺僧侶に対して取った措置にいついて、「一種の比較的適度な制御のやり方だった」という。なら、どのような制御のやり方が「比較的適度」なのか?穏やかに親しみをもって諫めることか?それとも情け無用の殴打、ひどい場合は武力行使なのか?
■ (2)彼は3月14日の事件発生当時、「我々は絶対に殺傷生のある武器を使用していない」といった。しかし、すでに一部の現場目撃者らは、文章や取材の中で、「銃声を聞いただけでなく、目の前で特別警察がバルコルで発砲し多くの人が死亡している」ということを明かにしている。
■ (3)彼は「域外のチベット独立分子と域内のチベット族が連絡をとっていた。その意図をわれわれはすべて知っている。また心づもりしてきたことだった」というが、一方で「今回は我々の予想を上回る長い画策の時間と十分な準備があった」という。予想はついていたが、制止の時が及ばず、事態の拡大を避けられなかった、ということだ。これは明らかに汚職行為があった、ということだ。
■ (4)彼は「法院、検察院、公安庁に出来るだけ早く連合コミュニケを出し、彼らに自首するよう要求した指名手配犯の多くはチベット族だが、その他の民族、漢族も含まれる」と言った。しかし、これはウソだ!なぜなら、指名手配された170人が全員チベット族だった。ひとりの漢族もいなかった。
■ (5) シャンパ・プンツォク主席は「最初、指名手配は40人くらいだったが、その後、50人以上になり、いままでに90人をこえた。なら90人のうち、きのうまでの段階で22人が自首し、あるいは捕まえられている。つまり現在70人余りが指名手配中だ」。といった。これはウソだ!18日のラサ市公安局副局長は記者会見で170人の指名手配を発表、うち82人がつかまり、その中で自首は11人。77人はまだ指名手配中だが、いったい逃げたのか撲殺されたのかはわからない。