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「胡−連」中台の新局面演出 平和的発展強調
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【北京=野口東秀】中国の胡錦濤共産党総書記(国家主席)は29日、北京市内で、台湾の次期政権を担う国民党の連戦名誉主席と会談した。隔たりの大きい主権問題への深入りを避けた双方は、5月20日の馬英九政権発足を前に、経済交流拡大を軸に「両岸(中台)関係の新局面」(胡主席)を演出、中台関係の安定を内外にアピールした。
中台間では、6月に国民党の呉伯雄主席が台湾の与党主席として初めて訪中し、胡総書記と「国共トップ会談」を行う方向で調整中だ。胡、連両氏の会談は2005年以来4回目。中国国営新華社通信によると、胡主席は会談で、「台湾情勢に積極的な変化が出た」と述べ、国民党が政権をとったことを暗に評価。さらに、中台関係が平和・安定の方向に発展する趨勢(すうせい)にあり、中台双方が1992年に「一つの中国」原則を認めたとされる「92年合意」を基礎に「できるだけ対話を再開させるべきだ」と指摘した。
胡主席は今後の中台関係について「歴史的に積み残された(政治的)問題は、両岸の平和的発展という大局に立ち、係争を棚上げすれば必ず解決できる」と中国側の意欲を強調。連氏も「両岸はチャンスをとらえ、経済、文化など各分野で協力を強化、両岸関係の平和的発展に向け手を携え前進すべきだ」と応じた。
中台間では呉主席の訪中などを通じ、中国人観光客の台湾への受け入れ拡大と、週末中台直行チャーター便の就航に向けて協議が進められる方向にある。景気の回復を公約した馬・次期政権側は経済の活性化につなげたい思惑だ。中国側も、中台経済を密接不可分の関係に推し進め、台湾経済界を通じ台湾当局への影響力を行使したい狙いがありそうだ。

