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【超巨大都市の現実】(上) 上海 傷ついた土壌 黒くよどむ川 垂れ流される汚染 (2/5ページ)
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だが、工場跡地の土壌汚染が予想を遥かに上回る深刻な状態だったことがわかってきた。
昨年秋ごろ、化学工場などの跡地だった万博会場のCゾーン(欧米・アフリカエリア)で「フランス館関係者から汚染のひどさを厳しく追及された」という万博事務局関係者の話が漏れ伝わったことがある。繊維工場跡の日本館予定地についても今年初め、土を入れ替えて検査した結果が提示されたそうだが、「比較的汚染が軽度のはずなのに土を入れ替えなければならなかった」(日本館建設関係者)という事実が目をひくわけだ。
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万博会場から黄浦江沿いに上流へ40キロほど行くと、農村と工場や大規模住宅群などが混在する郊外に出る。かつてのどかな田園風景が広がっていた松江区だが、改革開放路線にのって1990年代初めから中ごろにかけて企業誘致のための開発区を次々と設置、いまではさまざまな製造業の工場が操業している。
その一つ、車●(=土へんに敦)鎮(しやとんちん)の農業用運河(周家浜河)沿いで4月初旬、大騒ぎが起きた。工場の近くに住む農民たちが「(工場が排出する)悪臭と汚水をもう我慢できない」と声を上げたのだ。そしてこの声に応じて地元紙「東方早報」の記者が調査したところ、一定の汚染費を地元政府に払うことで工場が合法的に汚水を垂れ流してきたことがわかった。このためその怒りは倍加した。