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【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺で今まで何がおこったか。3月31日〜4月8 福島香織 (1/5ページ)

2008.4.27 01:56
このニュースのトピックスチベット

■オーセルさんのブログで逐次アップされている「大事記」の翻訳です。今回の事件を時系列に追うシリーズ。チベット族の立場から、情報を集めています。ダライ・ラマ14世が、チベット同胞に抗議活動をやめるように呼びかける手紙(4月6日)も含まれています。

3月31日

■ラサの都市部では軍警が増え、旧市街のチベット族自治区はすでに軍営のようになっている。

4月1日

■第10号指名手配令が、チベット自治区公安庁から発表され、チベットテレビ文芸チャンネルとラサテレビでのチベット語漢語放送で放送された。五人が指名手配され、すべて若者。うち三人は街中で人を殴った女性。写真は比較的はっきりしていて、携帯電話写真で撮られたもよう。これで64人のチベット族が指名手配されたことになる。

4月2日

■第11号指名手配令がチベット自治区公安庁から発布され、テレビで放送された。五人が3月14日に街中で石をもって人を殴り、商店を打ち壊した若者で、写真ははっきりしている。これで指名手配のチベット族は69人になった。

■中国中央テレビは繰り返し中国公安省報道官の1日の記者会見の談話をながしている。警察は僧侶と群衆の情報提供をもとに、チベットの一部の寺院で大量の攻撃的武器を押収したというものだ。これはラサ3・14の深刻な暴力犯罪が、ダライ集団の組織したもので、チベット人民大蜂起運動の一部であることを証明する十分な証拠、という。

■同時に、ドキュメンタリー「チベットの往事:チベット農奴の血と涙の歴史100年の回顧」「チベット寺院が隠していた銃」「英国は二度チベットを侵略した」「ダライの提唱する大チベット区は独立の形を変えたもの」「ダライは真に“独立”を放棄したのか?」などのテレビ番組を繰り返した。これは、温家宝首相の最新の談話、すなわち「ダライラマが自分の影響力を使って、チベットの目下の暴力活動を停止させてほしい」といっているのと明かに矛盾がある。ある関係者はまさにこう指摘する「影響力を与えることは、どの政治的指導者も出来ることだが、温家宝はダライラマにこれを要求した。つまり、暴力活動はダライラマが組織したものではないということだ」。

4月3日

■新華社4月1日が発表した「ダライ集団が操るチベット人民大蜂起運動の内幕」は多くの中国紙、たとえば人民日報、北京晩報などに転載され、新浪ネット、騰訊ネットなど多くニュースサイトでも引き続き発表された。またCCTVでも放送され、中国民衆に大きな影響を与えた。この中で、「VOA(ボイスオブアメリカ)のチベット語チャンネルがダライラマと中国のチベット独立分子の連絡ルートとなっていた」という話は、すでにVOAが否定し、反駁している。VOAのアジア太平洋部は「VOAのチベット語放送はその他のラジオと同様、厳格に専門の新聞基準にしたがって政策している。だから、新華社が私的するような、国際政治勢力間の秘密の通信ルートに使われるというようなことはまったく根拠がなく、事実ではなく、相当にでたらめである。新華社がこの話をしたとき、いかなる具体的根拠も示されておらず、情報のソースも示めされていなかった。VOAに対するこのような譴責をおこなうときすら、証拠を示さないとすれば、つまり、新華社の報道そのものが、“新聞“基準を満たしていない、ということではないか。

■ 第12号指名手配令がチベット自治区公安庁より発布され、チベット語漢語放送で放送された。女性1人、男性1人が新たに指名手配され、これで指名手配のチベット族は74人になった。

■ある情報によれば、3月29日、ラサでまた事件が発生し、チベット族3人が殺害された。しかし証拠はない。中国軍警は今回、とくに迅速に対応し、3月14日のときの状況とはまったく違う。半時間後には、北京東路−中路一帯の沿道の商店はすべて、門をしめていたが、騒乱の痕跡は、基本的に見ただけではわらないという。主要道路には、警察が増員されていたが、軍の車や人員配置はなかった。(少なくとも表面上は)。4月1日、2日、ラサはまた明らかに戒厳体制が強化されていた。

■ある情報によれば、4月2日、チベット自治区で県所長級以上の会議が招集され、チベット自治区党委書記・張慶黎が厳しい講話を行った。「チベット独立分子の捕獲を強化し、早く逮捕状を出し、早く捕まえ、早く審理し、早く殺せ」と。また語気鋭く、「まとめて殺してしまえ」などといい、会場では拍手喝采となった。しかし、多くの人が内心、恐ろしくて口をつぐまざるを得ず、これまでのツケを払う時期がついに始まった、とささやいた。張慶黎はまた、メーデー休みのときに海外の旅行者を含む観光旅行を受け入れを再開する、とした。この講話は4月3日、ラサの当局各部門にも伝えられた。

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