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【記者ブログ】チベット騒乱:燃え上がる愛国心の火は、次ぎはどこに引火する? 福島香織 (3/5ページ)
■ここで、書かれていることを簡単に紹介しよう。サンフランシスコの聖火リレーのとき、デューク大学の華人留学生らが、北京五輪支持・チベット独立反対の愛国集会を開いた。このとき、チベット族支持の欧米学生らとにらみ合いにになり、王さんは、チベット支持側にたった。ニューヨークからの報道によれば、仲裁を買ってでたという報道をもある。しかし彼女はチベット旗(雪山獅子旗)を振り、どちらかといえばチベット族に同情的であった。さらに、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)の取材にこたえて、「ブッシュが五輪にボイコットしなかったのは残念」。チベット旗を振ったことについて記者から質問を受け「香港には香港旗(紫荊花の旗)があるのに、どうしてチベットに旗があってはダメなのか?」と語ったという。
■私なら、400人以上の中国人留学生が愛国を叫ぶのに向かって、ひとりチベット旗を振るその勇気だけで、たとえ自分と違う意見を主張されても、尊敬の気持ちを持ってしてしまうけれどね。しかし中国人留学生たちは違った。「グリーンカードと奨学金ほしさに祖国を売った売国奴」と、あくる日からバッシングの嵐がはじまったのである。
■彼女は、10日付けで、中国人留学生ネチズンにむけた手紙で心境を次ぎのように書いている。それを読めば、彼女は彼女の価値観と分析でもって祖国の未来を案じ憂いている愛国者であることがわかる。
■彼女はこう語りかける。
(前略)「鷸蚌 ( いつぼう ) の争い、漁夫の利となる」ということわざをしりませんか。いままさに、後発者(米国)の圏内に(チベットは)はいっているのです。曹植の七歩詩の憂慮が、まさに今思い出されます。「豆を煮るために、豆がらを燃やすと、釜の中の豆は泣く。同じ根っこから生えているのに、なぜお互いを煮ることを急ぐのだ?(兄弟で殺し合ってはだめだという意味)」と。わが国の領土というなら、なぜその領土を他人(米国)にやっていいものか。チベットに(今のやり方で)せまれば、友だった者が敵となるだけです。もともと平和を愛するチベットを梁山に追い込み、背水の陣の戦いに挑ませれば、収集不可能な深刻な衝突をもたらすだけです。
チベットにたずねてみればいい、中国と米国、どちらに親しみをもち、どちらを遠く感じるか。中国領土内で、安らかに眠れるか?と。(後略、間違っていたらごめん)