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【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺でいままで何が起きたか(3月23日〜30日) 福島香織 (4/5ページ)
■しかし、75人の著名な国際チベット学者らは連名で、中国の胡錦濤国家主席に手紙を書き、チベット問題の妥当なる解決を呼びかけ、中国のチベット政策を厳粛に批判した。その手紙には、世界各国の240人近い署名がある。(http://www.tibetopenletter.org/ 訳文は一番あとに)
■ カム(四川省甘孜チベット族自治州)炉霍県三区では、24日に発生した大規模な僧侶と民衆の抗議デモ以来、連日、逮捕者がでている。覚日寺では主持の羅絨翁青、堪布羅絨克と30人の僧侶が逮捕されたほか、また二人の格西(ゲシェ:チベット仏教における学位の一種)が逮捕された(名前:朗加次任、四郎玖美)。逮捕に抵抗したとき、頭を殴られ流血した。目下寺院には、数人の老僧侶しかのこっていない。炉霍県三区では200人以上(僧侶、尼僧、平民を含む)が逮捕された。当局は、挙手によるダライ・ラマ反対運動参加不参加の決断をせまる運動を展開したが、農民は服従しておらず、また新たな流血の鎮圧の可能性がありそうだ。聞くところによると、昨日、炉霍県充古郷の書記は刀で数カ所刺された。この書記は最近、地元の各家庭をまわって、ダライ・ラマを批判するように要求したところ、ある老婦人が不満を表明し、書記に罵られ殴られた。これを老婦人の息子がみかねて、書記を刀でさし、逃走したという。
■ アムド(四川省阿▲藏族自治州)阿▲県で、正午に完全武装の軍警察が、格徳寺に入ってきた。3〜4人の公安と完全武装の武装警察が一組となって、僧舎を点検しダライ・ラマの画像などないか探し回った。僧侶は僧舎内に閉じこめられ外出を禁止された。寺院全体が軍に包囲され、軍隊は鎮圧の準備をしている。100人以上の格徳寺の僧侶が逮捕された。
■ 香港文匯報3月27日報道:チベット自治区の福主席、白瑪赤林は、ジョカン寺の僧侶が27日、外国メディアにチベットに自由がない、と訴えた事実をその夜の記者会見上で確認した。確かにジョカン寺の僧侶の自由は制限されているが、それはラサ3・14事件が少数の寺院の僧侶の行動を発端としており、ジョカン寺の僧侶も例外ではなく、このため、ラサでおきた事件後、公安当局の捜査のために僧侶らは外出できなくなっている、と説明。白瑪赤林はさらに、これら僧侶が外国記者の前で事実でないことを話したと指摘し糾弾、目的はものごとの是非を転倒させ、国家世論をミスリードさせることだ、とのべた。チベット・ウォッチャーによれば、この種の言い方は、チベット当局が抗議した僧侶に対して怒り、逮捕の前触れであるという。
■ 注意すべきは、ボイスオブアメリカの記者・許波による3月27日の報道で、白瑪赤林が「当局はすでにダライ集団が3・14事件に関連しているという手がかりを掌握しつつある。もっか裏取りをしており、結果がでれば、できるだけ速く発表する」と発言していることだ。この発言は、3月14日にチベット自治区当局者が新華社記者に答えて、「ダライ集団が組織的に、前もって準備して策動していたと証明できる十分な証拠がある」という発言内容と矛盾がある。3月14日にすでに、十分な証拠がある、といっておきながら、13日後の3月27日の発言では、まだ裏取りをしている段階といっている。
3月29日
■中国のアレンジによって、15カ国の外交官が土曜日にチベットを訪れ、「事実の探求」を行った。参加したのは、英国、米国、オーストラリア、日本などの駐在大使館員17人。チベット自治区に一泊した。ラサのデモ発生以来、はじめて外国の中国駐在外交官がチベットにはいった。
■ ある情報によると、午後2時ごろ、ラサの北京中路付近(あるいはバルコル、ラムチュ寺付近)でチベット族による抗議活動はあった。往来の人はあわてて逃げ去った。東辺郵便電信ビル、青年路から西郊外の漢族居住区の商店はすべてシャッターをおろし、男女の漢族が手に鉄棒や棍棒をもって、店の前で、騒乱分子を防ぐべく待ちかまえていたという。この数日、外国メディアの来訪などにより、いったんは身をかくしていた軍警がふたたび登場、バルコル、嗄瑪貢桑居民区などを包囲した。
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