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【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺でいままで何が起きたか(3月23日〜30日) 福島香織 (3/5ページ)

2008.4.10 02:16
このニュースのトピックス福島香織の北京特派員記者ブログ

■ニューヨークタイムスの報道:きょうのジョカン寺の一幕は15分にわたった。「宗教の自由」のイメージを作り出すため、午後12時半ごろ、ラサ訪問外国プレスツアーは、当局の命令で行われたセラ寺の法会を取材していた。ふだん、この寺院が執り行う法会は700人の僧侶が参加。しかし、この当局がアレンジした法会の参加に、多くの僧侶が抵抗し、十数人の僧侶が参加しただけだった。実際、セラ寺は3月11日からずっと軍警に包囲され、寺のすべての仏事と教学を停止させられていたのだ。僧侶らの飲食は制限され、電話などの通信手段も切断され、一部僧侶は行方不明だ。デプン寺は3月10日からずっと軍警に包囲封鎖されている。周辺の寺院への道にも軍警が大勢配置され、寺院にむけて発砲したり、大声で叫ぶなどして僧侶を威嚇している。ある情報によると、デプン寺は百人以上の僧侶が逮捕されたり、行方不明となっている。この寺院でもすべての仏事、教学は停止させられ、僧侶の飲食も制限され、電話などの通信手段も切断されている。

■ 新華社報道(電子版):これまでにラサ市民検察院は30人にのぼるラサ3・14打ち壊し略奪焼き討ち事件の容疑者の逮捕状を発行した。ラサはすでに8号までの指名手配を発布、事件に関与した不法分子は53人にのぼり、うち4人は自首。4人は逮捕された。これまでに289人が自首しており、111人が釈放された。チベット当局者は「もっか、違法に刑事拘留された犯罪容疑者は414人で、大部分がチベット族、一部に漢族もふくまれる」という。

■ 最近、ラサでは欲しいままに逮捕が行われ、とくにカムとアムドのチベット族、過去にインドで学習したことのあるチベット族、および政治犯の逮捕が多い。目撃者によれば、逮捕されたチベット族はトラックに乗せられ、市街の外に出て行ったという。ある目撃者は、武装警察によって、青蔵鉄道の列車駅に一列に並ばされ、列車に乗せられたという。それらはチベット族で、僧侶が多く、ほとんどの人が靴を履いていなかったという。

■ ある亡命チベット族からの情報によると、アムド地区の多くの家庭ではこの数日のあいだ、警察から、もし親戚の子供たちなどが、抗議デモ活動に参加していれば、深刻な結果が待っているので注意するようにと警告を受けた。

■甘粛、四川などのチベット族の土地で、中国共産党・政府はチベット族に対する防備を強化している。すべてのチベット族は政治審査を受けさせられ、電話は盗聴され、だれも電話では騒乱の話題はさけている。また海外からチベット族自治州にかかってくる電話も、騒乱の話題になると、回線が切断される。

■ チベット族居住区の抗議事件はまだ続いており、当局はチベット自治区への武力、警察力の輸送を続けている。目撃者によると、甘粛省瑪曲県では、近日、少なくとも数千におよぶ軍が大挙して入り、チベット方向に向かって進軍したという。雲南省北部のシャングリラでも、チベット境界付近で、観光客が数千の解放軍の集結を目撃している。

3月28日

■きょう正午、ダライ・ラマ14世はインドのニューデリーで、国内外記者会見を行い、最近発生したチベット事件について全世界の華人に対して「中国指導者に対し、われわれの評価を見直すようよびかける。事実を求めることが今ある問題の解決である。同時に、智慧をもって、チベット族との実質的意義のある和談を希望する」と語った。

 さらにダライ・ラマは「われわれがこれほど誠実に漢族とチベット族の分離をさけるための努力をしているにもかかわらず、一部の中国指導者はわれわれに対し根拠のない譴責と批判を行っている。とくに3月10日以来、昔年の怨恨と不満の発露として、ラサを中心にチベット三区で多くの民衆の自発的平和デモ、抗議活動がおきた。なのに、中国政府はわれわれがこれら事件を挑発煽動して起したと指摘して責めるのである。これについて、われわれは、公的に信頼があり独立した調査団を組織して、この事件を徹底調査し、真相をはっきり調べあげるよう呼びかけるものである」。

 さらにダライ・ラマは「ここでわたしは、全世界の漢族同朋によびかける。あなた方がどこにいようと、われわれ両民族の間に存在する問題に関心をもち、心と力をつくして、お互いの間にある不必要なって疑いや不安、猜疑心を取り除き、和談を促し、寛容と理解を基礎にしてチベット問題の解決に貢献して欲しい」とのべた。

■ 中国共産党当局はアムド、ウ・ツァン、カムなどのチベット族の土地および中国が所有、干渉するチベット族機関において、各種の活動を展開。「ダライ集団の犯罪行為の批判討論会」などの各種会議を開いた。自身の身をまもり、出世をするために、一部の著名な「政治花瓶(政治宣伝のための飾り物の意味)」たち、たとえば●巴拉・格列朗杰、新雑・単増曲扎、珠康・土登克珠、策墨林・単増赤列、桑頂・多吉●姆ら、いわゆる活仏は、宗教指導者ダライ・ラマに対し侮辱、批判攻撃を行った。いわゆる一部の「チベット学者」ら、たとえば中国共産党統戦部旗下の中国チベット学研究センターの趙堆、拉巴平措、旦増倫珠、大丹増らも、虚飾にまみれた発言で党の喉舌の役割を果たした。チベット族自治区副主席の白瑪赤林と、甲熱・洛桑丹増もテレビで、ダライ・ラマを侮辱、攻撃し、チベット族に不快嫌悪を感じさせた。

 

※●はいずれも巾へんに白

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