ニュース: 国際 RSS feed
【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺でいままで何が起きたか(3月23日〜30日) 福島香織 (2/5ページ)
3月25日
■ある情報によると、けさ、アムド(青海省海南チベット族自治州)興海県河カ郷で、100人以上のチベット族が平和デモを行い、「ダライラマ万歳!チベットに自由を」などと叫んで、警察に阻止された。デモのあと、チベット族は通りに座りこみ抗議、ラサで銃殺されたチベット族への哀悼を捧げた。軍・警察はこれを厳重にコントロールしている。
■昨日、カム(四川省甘孜チベット族自治州)炉霍県で発生したチベット族デモ鎮圧事件で、中国国営通信新華社は「四川省甘孜州で、多数の武装警察が勤務中、不法分子の暴力攻撃にあい、発表し、武装警察官一人が死亡、多くの武警が負傷した。事件は昨日午後発生、不法分子は手に刀や石ころをもって、一人の武装警察官を撲殺した。警察は威嚇発砲し、不法分子はちりぢりに逃げた」と報じた。
■ ラサの目撃者が海外に発信した情報によると、3月23日午前、ラサ・ラムチュ寺の僧侶(托美という名前?)が首をつって自殺した。30歳前後で、ギャンツェ出身者だった。自殺前に、寺が当局に封鎖され、軍警が寺に向かって催涙弾を投げ、僧侶が取り調べや虐待を受け続ける状況に耐えられない、と話していたという。
■ 私(オーセルさん)のブログが昨夜9時ごろ、何者かにパスワードを勝手に変更され、書き込みができなくなっていた。今日昼に修理が終わった。再びブログにアクセスすると、ブログ上の文章や写真が大量に消され、添付メールも出せなくなっていた。午後3時半に正常に回復。
3月26日
■パンチェン・ラマを主とする、シガツェのタシルンポ寺で、僧侶が続々と抗議活動にではじめた。しかし軍警のコントロールが厳密になり、寺院より外出出来ない状況となり、目下の詳しい状況はわからない。10人以上のチベット族はシガツェ広場で抗議デモを行おうとしたが、数歩も歩かぬうちに全部捕まってしまった。
■サキャ派の主寺・サキャ寺(シガツェ地区サキャ県)でも僧侶らが抗議活動を開始。目下寺院は軍警に包囲封鎖されている。
■ またある情報によれば、カム(四川省甘孜藏族自治州)炉霍県三区で、24日に発生した僧侶と民衆の抗議が原因で、25日、哦格寺の90人の尼僧と覚日寺の主持である羅絨翁青(人名、読み方が分からない)、堪布羅絨克(同)と30人の僧侶が逮捕された。当局が24日に持ち去ったチベット族の遺体は、現地の鮮水河のほとりで焼かれた。これはさらなる憤怒をよび、25日に炉霍県城内の寿霊寺(またの名を炉霍寺)でも百人以上の僧侶が県城(県庁所在地みたいな場所)で平和抗議デモを行った。これは軍警が武力によって追い払った。もっか、炉霍県で抗議の声を上げている寺院は、覚日寺、哦格寺、寿霊寺。
■ 香港、台湾メディア、海外メディアを含む17社の報道機関の記者が午後ラサに到着。このため、ラサの軍は大幅に減少、街の通りから検問台が撤去された。19日から24日まで連続して発布されていた、指名手配も発表されなかった。メディアのために用意された「和解社会」のニセのイメージだ。実際、チベット族居住区でずっと設置されていた20以上の軍のテントは撤去されず、完全武装の兵士が高度の警戒態勢をとっていた。外国メディアは、ただ中国当局が彼らに見せたいものだけを見ただけで、真相はみとることは難しいだろう。
3月27日
■AP通信の報道:約30人のチベット僧侶が27日に外国メディア訪問団の前に飛び出して、「チベットには宗教の自由がない」と声高に訴えた。またチベットの精神的指導者・ダライ・ラマ14世が動乱を策動したという中国側の指摘に反駁した。3月14日からチベット騒乱が発生して以来、26日に初めて海外メディアがチベットを訪れている。このプレスツアーは国務院新聞弁公室が主催し、すべての行程に中国当局の随員が同行。台湾、香港ほか、米国のAP、カタールのアルジャジーラの記者ら20人が参加していた。外国メディアは27日午前、ジョカン寺を参観、30人の僧侶が突如、行く手をはばみ、記者に向かって「チベットには自由がない!チベットには自由がない」と叫んだ。このとき僧侶は、事件の背後でダライ・ラマが糸をひいているという中国の指摘はまったく不正確であり、ダライ・ラマと事件はなんら関係がない、と主張した。この抗議事件発生後、随員の当局者はすぐに記者を現場から引き離した。
■台湾メディアも報道:一郡のラマが、チベット取材の外国記者団に向かって「宗教の自由がない」と叫んだ。同時に「最近のチベットの騒乱をダライ・ラマのせいにするべきではない」と主張した。3月14日の暴動後、北京の当地に対するコントロールは厳格化し、いったんは記者の取材を禁止していたが、この日は、外国記者にラサでのジョカン寺取材をアレンジしていた。その結果約30人のラマが国際メディアに「チベットには自由がない」と叫んだのだった。
関連ニュース
- 【記者ブログ】蟄居解禁。 福島香織
- 【記者ブログ】You Tube、つながるようになったね? 福島香織
- 【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺で今まで何が起きたか(つづき) 福島香織
- 【記者ブログ】時系列:チベットとその周辺で今まで何が起きたか。 福島香織
- 【記者ブログ】公正を期すため、新華社の言い分も見てみる? 福島香織
- 【記者ブログ】情報統制を超えて漏れ聞こえるラサの悲鳴をきけ! 福島香織
- 【記者ブログ】チベット暴動の悪夢再び!五輪どころじゃねぇ! 福島香織
- 【記者ブログ】全人代取材で更新、コメントレスが滞っています。 福島香織
- 【記者ブログ】食の安全学再び:真実とメンツの間にある問題 福島香織