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鳥インフル 中国がワクチン承認 北京五輪に備え
このニュースのトピックス:鳥インフルエンザ
【北京=川越一】中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)は2日、大量の死者が出る恐れがある新型インフルエンザに備えたワクチンを承認した。鳥インフルエンザウイルスの人への感染例が増えており、ウイルス変異により新型インフルエンザがいつ発生してもおかしくない。日本や米国、欧州が相次いで新型インフルエンザに備えたワクチンを承認しているが、中国が国内で開発したワクチン承認に踏み切ったのは、北京五輪前に新型インフルエンザ発生を警戒したためだ。
世界保健機関(WHO)によると、鳥インフルエンザ感染者は4月2日現在、世界中で376人にのぼり、238人が死亡している。中国では2003年以降30人が感染し、20人が死亡。今年に入ってからも、すでに12カ所で家禽(かきん)の鳥インフルエンザウイルス感染が確認されている。北京五輪を前に、鳥インフルエンザが大流行すれば、参加を見合わせる選手が続出しかねない。同ウイルスが変異して人から人に広がる感染力を持つ新型インフルエンザになった場合、中国への渡航禁止措置が取られ、大会の延期や中止という最悪の事態も想定される。
中国の英字紙、チャイナ・デーリーによると、SFDAの顔江瑛報道官は「ワクチン承認は鳥インフルエンザの発生・流行のない北京五輪を確保するための任務のひとつでもある」と述べ、北京五輪を念頭に置いた措置であることを認めている。
今回、承認されたのは、高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)の不活化ワクチンで、北京のワクチン製造会社が開発した。中国国営新華社通信は、同社は少なくとも200万人分を製造する能力があるとしている。