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【正論】「総統選」以後 「民主的交代」中国への衝撃 評論家・鳥居民 (1/3ページ)

2008.3.27 03:10
このニュースのトピックス正論

 22日の台湾の総統選挙で野党・国民党の馬英九氏が勝利を収めた。私は14日付の本欄で与党民進党の謝長廷氏の当選を予測すると述べた。そうならなかったことを私は残念に思っている。

 さて、ここで論じるのは、政治指導者が交代することのできる台湾の民主的な政治システムに対して、中国共産党指導部はどのように立ち回ってきたか、そしてチベットとその周辺地域に起きている不穏な状況にかれらはどう対応できるのかということだ。

 謝長廷氏に比べて、中国に対してより融和的な態度をとってきた馬英九氏の当選は、現在、世界中から批判と非難のただなかにある中国共産党の首脳たちにとって、大きなプレゼントになっている。だが、台湾のこの総統選は、中国共産党指導部が台湾の民主的な政治システムを争う余地のない事実として認めざるをえなくなり、傍観するしかなくなった結果であることをかれらは忘れてはいまい。

 中国軍が台湾の高雄と基隆の沖合にミサイルを撃ち込んだことがある。12年前だ。1996年3月7日の深夜、中国軍は福建省永安近くの移動式発射台から台湾に向けて3発のミサイルを発射した。本欄の読者もミサイル恫喝(どうかつ)があったことを思いだし、アメリカは2隻の空母を台湾の近海に送ったのだ、中国側は李登輝氏を落選させようとしてミサイルを発射したのだと思い起こすことになろう。

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