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【音楽の政治学】香港発「私の中国の心」 人々魅了した「祖国愛」 (1/2ページ)
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♪山河は私の夢の中にあるが、祖国をすでに長年離れてしまった。しかし、どんなことがあっても、私の心は依然、中国の心だ
40代以上の中国人と一緒にカラオケに行くと、最もよく歌われる曲の一つが、この「私の中国の心」だ。
作詞は黄霑氏、作曲は王福齢氏。いずれも中国から香港に渡った音楽家である。1983年に香港で発表されたこの曲は、英領香港で生活する中国人が祖国を思う気持ちを表現している。夢の中に現れる「万里の長城、揚子江、黄河」などを懐かしみ、「自分の心は永遠に中国人だ」という内容だった。
この曲を歌ったのは、時計製造工場の工員を務めながら歌手を目指していた27歳の張明敏氏だった。
当時の香港では、広東語の歌が主流で、中国語の歌といえば、テレサ・テンなどの歌謡曲だった。「私の中国の心」はといえば、話題にもならず、ほとんど売れなかったという。

