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【記者ブログ】情報統制を超えて漏れ聞こえるラサの悲鳴をきけ! 福島香織 (4/5ページ)

2008.3.17 10:04
このニュースのトピックス福島香織の北京特派員記者ブログ

■この300万移民政策なるものが、本当にあるのかどうかは、確認できていない。しかち新疆ウイグル自治区ウルムチは、まさに大量の漢族移民によって、人口200万人あまりのうち75%が漢族という漢族支配の都市になった。もはやウルムチには、ウイグル族文化のかおりはほとんどのこっていない。中国では、少数民族地域への漢族移民、同化政策というのは、これまでもやってきた手段だ。全自治区人口280万人、ラサ人口44万人のところへ300万人、というのは多すぎる気もするが、最高の観光資源と地下資源、インド・ネパールに隣接する軍事的要衝でもあり、そのぐらいのことやらかしたとして不思議はない。

■ましてや、今は青藏鉄道が敷設され、大量の人、物資の輸送が可能になった。チベット族たちは、すでにラサに氾濫する漢族文化、漢族経済に不安を覚えている。それは昨年夏、中国外交部主催のプレスツアーにいったとき、ひしひしと感じた。

■ちなみに、ムスリムである回族は、少数民族ながら、普通語に堪能な人が多く、漢族とビジネスができる人は多い。しかもチベット族と仲がわるい。一方、チベット族は、普通語の会話・読み書きが苦手、というより過去の迫害の記憶から漢語を蛇蝎のごとく嫌っている人が多い。

■そこで、漢族が青藏鉄道とともにもたらした漢族市場経済(特色ある社会主義市場コネ経済)にすでに、チベット族はあぶれている状況がある。チベット族は貧しい人が多く、このままラサやチベットに漢族が増えたら、我々の文化、伝統、くらしは完全に破壊される、そういう危機感は強い。

■当局側が撮影したと思われる暴動映像をみれば、暴行を働いているのは、若いチベット族の若者だ。みなりはボロをまとい、ひょっとして失業中かもしれない。たとえ仕事をしていても、賃金は数倍の差がある。昨年7月のプレスツアーで、ラサの経済開発地域の取材をしたさい、建設現場で同じ仕事をしている漢族の出稼ぎ農民と、チベット族地元民の賃金は、かたや1日40元、かたや1日8元だった。

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