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チベット騒乱拡大 四川と青海の自治州でも (1/2ページ)
【北京=野口東秀】中国西部のチベット自治区ラサで起きた僧侶らによる大規模騒乱に続き、16日には、抗議行動がチベット自治区以外に拡大し、AP通信によると、四川省のチベット人の自治州で起きた当局と市民の衝突で少なくとも7人が死亡した。一方、インド亡命中のチベット仏教指導者ダライ・ラマ14世は同日、亡命政府のあるインド北部ダラムサラで記者会見を開き、騒乱で多数の死者が出たことについて「文化的虐殺だ」と非難、事態の解明に向けた国際社会の調査を要請した。
APやロイター通信がチベット人人権団体や住民の話として伝えたところによると、四川省の自治州では、約200人が警察署に火炎ビンを投げつけた。警官隊の発砲で、少なくとも7人が死亡。また、チベット僧と警官隊の衝突で警官1人が殺害され、3、4台の警察車両が放火された。
青海省の自治州では、僧侶約100人が修道院に監禁されたことに反発し、修道院裏の丘に登って花火を打ち上げたり香をたいたりした。甘粛省の省都蘭州では、学生100人以上が抗議デモを展開。15日に警官隊が僧侶らのデモ隊に催涙弾を発射した同省内の自治州夏河県やラサには16日、外出禁止令が出され、厳しい統制下にある。
チベット亡命政府のあるインド北部のダラムサラで記者会見したダライ・ラマ14世は、中国当局の弾圧を「恐怖による統治だ。平和を装うため、武力に頼っている」と批判、「国際的な組織がチベットの状況を調査する努力をしてほしい」と訴えた。
また、チベット亡命政府は同日、騒乱で「少なくとも80人が死亡したことを確認した」と発表した。犠牲者数をめぐっては、中国国営新華社通信は「少なくとも10人」とするこれまでの発表数字は変更しておらず、警官と武装警察部隊員計12人が重傷を負ったと指摘。中国当局は、外国メディア、特に中国国内の常駐記者がチベットから報じることを禁じており、実際の被害状況を把握することは難しい状態。中国政府の情報統制に、国際社会の批判が高まっている。








