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【五輪の中国】第2部 矛盾経済(3)一流企業へ“黒船”に挑む (1/2ページ)
このニュースのトピックス:五輪の中国
北京の有名な繁華街、王府井(ワンフージン)に入ると、嫌でも目に飛び込んでくるのが、巨大な、いや長大な看板だ。
4年前のアテネ五輪陸上男子百十メートルハードルで金メダルを獲得した中国の国民的ヒーロー、劉翔のスポンサーとなっている米国のスポーツ用品メーカー「ナイキ」が設置した。縦8メートル、長さは100メートルほどもある。
南に向かってさらに歩を進めると、今度はドイツの北京五輪パートナー「アディダス」の看板に出合う。こちらも縦5メートル、長さ27メートルの特大版だ。
北京五輪は、スポーツ用品メーカーにとって千載一遇のビジネスチャンスである。世界的な2大ブランドも北京五輪の開催が決まって以来、中国でのシェア拡大をめぐってしのぎを削っている。スポーツウエア部門の中国市場におけるシェアは、トップのナイキが16・7%、アディダスが15・6%(2006年)と拮抗(きっこう)している。
「最も重要なことは、北京五輪のスポンサーになることで中国の消費者と緊密な関係を築き、中国市場での発展を加速させることだ」。アディダスが05年1月、当時5000万ドル(約52億円)ともうわさされた額を提示しスポンサーの権利を勝ち取った際、幹部はそう明言している。
北京五輪のロゴマークの使用が認められた同社は、大会役員やボランティアにユニホームを提供し、中国選手団が表彰式などで着る公式ウエアも担当する。一方のナイキは、28競技中22競技の試合用ウエアを中国代表に提供する契約を結び対抗している。

