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米、人権外交と対中協調の板挟みに 五輪控え対応苦慮 (1/2ページ)
【ワシントン=山本秀也】中国チベット自治区の騒乱が死傷者多数を出したのを受けて、ブッシュ米政権は「遺憾な事態だ」(ジョンドロー国家安全保障会議報道官)と流血を非難、外交ルートを通じ中国当局に武力行使の自制を促した。米国は、チベット問題で人権外交を進める半面、北朝鮮核問題などでは中国と協調せざるを得ず、今回の事態への対応にも抑制を効かせている。だが、流血がさらに拡大すれば、米国をはじめとする国際社会は厳しい態度を迫られて、北京五輪にも影響しかねない。
マコーマック米国務省報道官は14日午後の記者会見で、ラント駐中国米大使が張業遂・中国外務次官と接触し強硬な鎮圧の抑制などを申し入れていることを明らかにした。
米政府は騒乱の根本的背景に、仏教を支柱とするチベット文化と軍・警察力が支える共産党支配の摩擦があるとみる。同報道官は「中国政府が多民族社会の中でチベット文化を尊重するよう求める」と述べ、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世との対話にも応じるよう中国側に求めた。
ただ、北京五輪については、同報道官は「スポーツ大会で重要な国際行事。良い顔を国際社会にみせるよう中国に促してきた」と、ブッシュ大統領の五輪出席は実現したい意向をにじませた。大統領はさきに五輪期間中に競技観戦を目的に訪中することを表明している。