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【五輪の中国】第2部 矛盾経済(2)偽物が本物に勝つ? (2/3ページ)

2008.3.15 11:06
このニュースのトピックス五輪の中国
早くも偽・五輪グッズが氾濫している。天安門広場付近では、粗悪なコピー商品が売られていた。オリンピックビジネスにおいて、何よりも守られてきたスポンサーや商標の権利保護にこれからどのような対策や処罰がなされるのだろうか =中国・北京市(撮影・奈須稔)早くも偽・五輪グッズが氾濫している。天安門広場付近では、粗悪なコピー商品が売られていた。オリンピックビジネスにおいて、何よりも守られてきたスポンサーや商標の権利保護にこれからどのような対策や処罰がなされるのだろうか =中国・北京市(撮影・奈須稔)

 海賊版DVDから自動車まで、何でもつくる「コピー大国」にあって、「福娃」人形などは客も偽物と承知で買う側面もある。だが、次にあげる知的財産権侵害の例は、ちょっと複雑だ。

 「路易威登」。言わずと知れたフランスの高級ブランド、ルイ・ヴィトン(LV)の中国名である。

 この「路易威登」を、2003年に中国国内で商標登録した人物がいる。湖北省武漢市のビジネスマン、王軍氏だ。

 王氏は、LVがバッグのデザインなどの意匠権を中国国内で申請していないことに気づく。そこで、「路易威登」の意匠権を国家知的財産権局に申請し、承認された。その結果、中国では法律上、LVの方が「路易威登」の意匠権を侵害しているということになり、本家のLVの方が偽物というおかしなことになった。LVは北京市の裁判所に意匠権承認の決定取り消しを求め提訴したが、判決はまだ出ていない。

 かまわず王氏は、武漢に工場を建設し中国「路易威登」として、LVの3分の1の価格でバッグなどを販売すると宣言している。

 ここまでならどこの国でもありそうな知財権をめぐる民事紛争である。首をかしげるのは、中国メディアの一部に「王氏の行動は、高級ブランドLVを大衆ブランドにする」との肯定的論評があり、市民の間にも称賛の風潮があることだ。

 日本貿易振興機構(JETRO)の知的財産権部は「中国の地方では、偽物を製造する企業が大量の雇用を創出し、高い税金を納めて地域経済に貢献していることから、地方政府の担当官が本気で摘発に動かない事情もある」と指摘する。

 むろん、中国にも独自の有望ブランドはある。その筆頭が、家電最大手のハイアールだろう。

 洗濯機、冷蔵庫の世界市場における売り上げは1位。小型冷蔵庫が米国市場で占めるシェアは30%だ。

 ただ、消費者が価格より品質を問う日本市場では厳しい洗礼を受けた。02年から三洋電機と合弁の販売会社を設立したものの、5年後には解散している。

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早くも偽・五輪グッズが氾濫している。天安門広場付近では、粗悪なコピー商品が売られていた。オリンピックビジネスにおいて、何よりも守られてきたスポンサーや商標の権利保護にこれからどのような対策や処罰がなされるのだろうか =中国・北京市(撮影・奈須稔)
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