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【正論】「反日」懸念残る国民党候補 評論家・鳥居民 (2/3ページ)
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ところで、そのようなやり方を真似(まね)たいと望む政治家が台湾にも登場する恐れがある。22日の台湾総統選挙が近づいているのである。
台湾の政府与党、民進党は16日に100万人を動員するデモをおこなう予定だ。3年前の同じ3月に中国政府が定めた「反国家分裂法」に抗議するデモである。その6日あとに投票日が迫る。
謝氏と争う野党の国民党候補は馬英九氏である。祖父から3代つづく国民党員、当然ながら大陸系である馬氏は、統一はしない、独立はしない、戦いはしないのだと主張している。かれが台湾の総統になったとしたら、まずなにをやろうとするのか。反日を扇動することになるのではないか。現在、かれはそのようなことを語っていない。だが、過去にかれがやってきたことを見れば、その恐れはあるし、自分がなすべき仕事だと思っているのでは、と私は見ている。
2人の台湾人の総統、李登輝氏と陳水扁氏はこの十数年のあいだに、台湾から蒋介石を消し去り、中国を取り去ってしまった。これを元に戻そうとして、中国賛美を声を限りに叫んでも、いかなる効果もない。日本を誹謗(ひぼう)し、反日を宣伝することからはじめなければならない。そして台湾人の国民党員の反対や批判の声を抑えて、それをおこなう方法がただひとつある。
≪混乱回避の手立て急務≫
尖閣諸島の利用である。
その無人島が統一戦線工作の武器としてまことに有効であることをいちばんよく知っているのは中国共産党である。
アメリカが台湾の蒋政権を承認していた1970年代のはじめ、蒋政府はアメリカ各地の留学生に、尖閣諸島の日本返還に反対する運動をやらせた。海底油田の夢があったときのことだ。ところが、気がつけば、それらの団体を牛耳るようになったのは中国共産党員だった。

