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【地球をどうしますか 環境2008】北極海航路 中国、温暖化の産物に触手 (1/3ページ)
中国が北極海航路に熱い視線を注いでいる。
ノルウェー北部の港町ナルビク。ここで昨年11月、北極圏の環境、経済問題などを話し合う「北極協議会」の高官会合が開かれ、160人以上の出席者が地球温暖化の影響を議論した。この中には、暫定的なオブザーバー国として参加した中国の担当者も含まれていた。
北緯60度より北のタイガやツンドラ、北極海大陸棚の地下には金、銀、銅、鉄、亜鉛、スズ、ニッケル、ダイヤモンドなどの鉱物資源や、石油、天然ガスなどのエネルギー資源が豊富に埋蔵されている。北極協議会が発足した1996年当時、地下資源開発をどんなルールの下で進めるのか、が焦点だった。
そこに新たな要素が加わった。地球温暖化の影響で北極圏の氷河や海氷が急激に解け、北極海航路の存在が現実味を帯び、地下資源に勝るとも劣らない巨大利権になってきたのだ。
昨年夏、太平洋からベーリング海峡、カナダ沿岸を経て大西洋に抜ける「北西航路」の海氷が解け、砕氷装備のない通常船舶でも航行できるようになった。30年前に欧州宇宙機関の人工衛星が観測を始めてから初めての出来事だった。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのロバート・ウェイド教授(政治経済学)は「北極の平均気温は次の100年間で3〜9度も上昇し、2040年までに、夏の短期間は北極海のほとんどが凍らなくなると予測されている。早ければ15年までには、1年のうち大半の期間、通常船舶で北極海を航行できるようになるかもしれない」という。
もうひとつの北極海航路、ベーリング海峡−ロシア沿岸−バレンツ海−北海を通る「北東航路」を使えば、マラッカ海峡からスエズ運河を経由する「南回り航路」のわずか6割の航程で済む。しかも、マラッカ海峡の海賊などにおびえる必要もない。





