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ギョーザ事件 中国「実験」一点張り (1/2ページ)

2008.2.29 00:37
このニュースのトピックス中国製ギョーザ中毒問題

 中国製ギョーザの中毒事件をめぐり、中国公安当局は28日の記者会見で、中国国内で殺虫剤が混入した可能性を事実上全面否定し、強硬な姿勢をみせた。「日中対立」の構図が鮮明になり事件の長期化は必至だ。北京五輪を控え、「食の安全」で強気を貫き通すしかない中国側の事情が、この日の記者会見からにじみ出ている。(北京 野口東秀、加藤達也)

 ■生中継

 中国捜査当局はこの日の会見で、「日本で混入したと言っているわけではない」としながら、中国国内でメタミドホスが混入した可能性を、徹底して否定してみせた。特にメタミドホスを袋の外側から浸透するかどうかの実験は、内部犯行説を否定するために行われた実験といえそうだ。

 中国側の説明によると実験はマイナス18度の条件下(ギョーザの倉庫保存、輸送、販売時の冷蔵温度)で行われ、1%、10%、30%、60%と濃度の異なるメタミドホスに袋を浸したところ、いずれも10時間以内に袋の内側に浸透したという。

 しかし、実験結果の具体的な数値は明らかにされずじまい。袋の内側に浸透したとしても、日本で検出されたほどの高濃度の成分がギョーザの具にまで染み込むものなのか、その点も明らかにはされなかった。

 むしろ、中国側の目的は自らの実験を強調することにより、袋の外から浸透しうるという“結果”を国内外へアピールすることにあったとさえ思われる。実際、記者会見は国営テレビが生中継しており、日本到着後に殺虫剤が混入した可能性を示唆することで、中国国民に日本で混入した可能性を疑わせ、「食品テロ」ではないかという疑念を打ち消す狙いがありそうだ。

 ■監視の穴

 殺虫剤のメタミドホスについても、中の不純物から中国製だった可能性が指摘されたことについて、「(不純物は)各国で生産する中に普遍的に存在する。被害の原因となったメタミドホスの成分検査をもって、どこで生産されたものか判別することはできない」と述べ、中国以外で製造された可能性を強調した。

 さらに、包装・保存・包装材料保管に関した55人の天洋食品従業員らを重点的に調査した結果、全員がシロだったとして現段階で容疑者はいなかったと断言した。

 しかし、記者が天洋食品の工場内部を取材した際にも感じたが、監視カメラがあっても小瓶など小さい物なら、持ち込めた可能性は否定できない。実際、記者が工場内に入る前の検査で出し忘れた喉薬の瓶は、ポケットに入ったままだった。

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