MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

【記者ブログ】食の安全学再び:まるで農薬カクテル? 福島香織 (3/3ページ)

2008.2.22 02:42
このニュースのトピックス福島香織の北京特派員記者ブログ

■昨年7月、ホレートの毒性を示す、結構、衝撃的な事件があるので、これは紹介しておこう。7月26日、吉林省吉林市の肥料会社で“化学肥料”の袋35トン分を一袋5元の運搬料でトラックへの積み込み作業を行っていた、出稼ぎ者4人が、作業中、急に体がかゆくなり、ふるえだし、気分が悪くなってショック症状を訴えた。化学肥料だと思いこんでいた袋の中身は実は、劇薬農薬のホレートだったのだ。病院の緊急措置で命は取り留めたものの、4人のうちひとりは、精神異常をきたすなど重い症状だった。会社側がちゃんと防護措置を提供しなかったということで、責任を認め、相応の賠償金を支払って解決したそうだが、袋ごしにふれただけでも、中毒になるほどきつい農薬ということだ。

■しかし、化学肥料と思わせて、無防備な出稼ぎ者に、安い賃金で劇薬農薬を運搬させるなんて、農薬を取り扱う企業にしちゃあまりにいい加減、無責任、非人道ではないか。ひょっとして、こういう感覚で、農薬店でも、農業の現場でも、劇薬農薬が取り扱われているんじゃないかな、そうだとすると、ISOもポジティブリストもすりぬけて、たまに残留農薬ぐらい検出されることもあるだろう、と思ってしまうのである。それが、安さの代償といわれたら、日本の消費者としては、どうするかね。私なら、自分は安さと手軽さの魅力に負けて食べるかもしれないけれど、子供とかには食べさせたくない、と思うかも。

<2008/02/21 17:31>

「福島香織」の記者ブログ<北京趣聞博客 (ぺきんこねたぶろぐ)> http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/ 

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。