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【グローバルインタビュー】中国の汚職腐敗は臨界点を越えた(下) 李遠哲・台湾中央研究院前院長 (1/3ページ)
台湾唯一のノーベル賞受賞者(化学賞)として知られ、台湾の知性とも良心ともいわれる台湾中央研究院の李遠哲前院長は、台湾内政の現状を分析したのに続き、科学者として取り組む地球環境問題でも大いに語った。環境の観点から見た中台関係の今後などに関する見識を紹介してインタビュー連載を締めくくる。主な発言は次の通り。
(台北 長谷川周人)
中華人民共和国は「人民の中国」といいながら、台湾のことや人民のことを、考えようとしない。社会主義の国でありながら、台湾の方がより社会主義的かもしれず、そんなことを考えていると、(中国が)人民の問題を解決して、真の人民共和国となるなら、(中台関係など)問題解決の道が見つかると思う。
ここで世界というもう少し大きな観点からみてみよう。人間社会が直面する問題はふたつあり、それは中途半端なグローバル化と地球環境問題だと僕は思う。グローバル化が「国民国家」という観念とぶつかり合って、非常に中途半端な形に止まってしまっている。台湾を例にとると、政府は税金を集め、再分配する必要があるが、(システムとしてのグローバル化が)まだできていない。経済は国境を越えるから台湾が税金を集めようと思っても、おカネは中国やベトナムに行ってしまう。しかも国家間の競争があるから、人々が協力し合うのも地域に共通する問題の解決も難しい。
ところが、欧州では、欧州連合(EU)としてカネと資源を再分配した結果、旧東欧やポルトガルなどの環境は随分よくなった。(国民国家の枠組みを超えて)国同士が助け合うことができたからだ。全世界も(EUと同様)「ひとつの連合」として一部のカネ、例えば国内総生産(GDP)の3%でもいいから各国が資金を出し合い、世界の問題を解決することができれば、世界は大きく変わるのではないか。
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