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【正論】「民進党敗北」以後 中国の潜水艦は何を狙うのか 中国軍事専門家・平松茂雄 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:正論
台湾海峡の緊張が選挙後に加速
≪28時間に及ぶ米空母追尾≫
先日の台湾の立法院(国会)選挙で、対中関係改善を主張する国民党が3分の2以上の議席を獲得して圧勝し、台湾独立を志向する民進党が大敗した。仮に3月の総統選挙で民進党の謝長廷氏が総統に選出されても、難しいかじ取りが予想される。
その立法院選挙に続いて、台湾海峡で、昨年11月に香港寄港を拒否されて横須賀に帰る途中の米空母を中国の潜水艦が28時間も追尾し、空母艦載機が緊急発進する出来事が起きたとのニュースが報じられた。
これからの台湾をめぐる東アジア情勢を予見する重要な出来事だ。
中国は改革・開放以来「一国二制度」による「平和統一」「政治解決」を「台湾統一」の基本方針としている。中国という国の中に、長期にわたり社会主義(大陸)と資本主義(台湾)が併存する方針が採られた背景には、中国に台湾を軍事力で統一できない現実がある。
中国は「一国二制度」の枠組みの中で、台湾が中国から離れていくのを阻止しつつ、他方で台湾を中国との経済関係に組み入れ、中国が経済的軍事的に成長して、台湾を政治交渉のテーブルに座らせ、「平和統一」の条件を作ることを意図している。今回の立法院選挙は、中国の意図した方向に台湾が向かう舞台を用意することになった。
中国が台湾を軍事統一できない最大の原因は、米国の軍事介入にある。建国以来の五十有余年、中国の最大の政治目標は米国の介入阻止にあったといっても過言ではない。
≪米国を核攻撃する能力も≫
その大前提は、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルスなどの主要都市を核攻撃すると威嚇して、米国の軍事介入を思いとどまらせることである。今世紀に入って実施された有人宇宙船の打ち上げは、中国が米国を核攻撃できる能力を保有していることを明確にした。

