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【記者ブログ】中国インターネットのあした(2)の続き 福島香織 (4/5ページ)
■一方で、こういう見方がある。ネットは国境の壁を超越したバーチャル空間であり、そこで国有企業だけOKとかいう発想自体が、市場経済のグローバル化に逆行している。
中国のネット市場は鎖国するつもりか。そもそも数週間で、国有化しろ、という暴力的な命令を一方的に通達するなんて、普通の法治国家ではありえない!!
■いずれにしろ、この規定がゲンミツに実施されれば、500前後ある動画サイトはかなり整理されるだろう。それにより統制管理はぐっとしやすくなろう。ただ、動画サイトが国有化されることで、中国民族系動画コンテンツ産業が発展したり、国有ネット企業が繁栄するというのは、あり得ないと思う。いや、むしろこういうつまらないおふれが徹底されれば、中国の動画サイトは、本当に中身のないつまらない内容になって、ユーザーはyoutubeなど外国サイトに一層、流れていってしまうのではないかな。
■中国が本気になれば、外国の動画サイトへのアクセスをシャットダウンするだろうし、実際youtubeはときどきシャットダウンされている。中国のユーザーを外国のサイトからシャットダウンし、むりやり国内の国有サイトだけを見せる、ということも強権を発動すれば、できるだろう。だが、そうすれば、中国のクリエイターたちは、海外の情報から刺激を受けて、自らの能力を琢磨することもかなわず、国内のネットコンテンツ産業、クリエイティブ能力はますます衰え、中国製コンテンツはますますつまらない、というレッテルが貼られてしまうのではないかな。
■中国経済の最大の弱点は、ソフトパワーの欠如、自主創造力の欠如だが、こういった時代遅れの統制をやっているかぎり、それを克服することはかなわず、所詮、大規模な市場と安い労働力を提供して外国企業をもうけさせるだけの国で終わってしまうのではないかな。