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【記者ブログ】中国式民主を考える(2) 農民の求める民主? 福島香織 (1/5ページ)

2008.1.20 17:09
このニュースのトピックス福島香織の北京特派員記者ブログ

■中国の民主化をちょっとまじめに考えよう、という「中国式民主を考える」シリーズの続きです。前回、50年前の“右派”ら「知識人の民主」の理想を紹介した。では中国の国民の過半数の7億人以上をしめる農民はどのような民主を求めているか。その模範回答が、19日付け産経EXコラム「中国を読む」で取りあげた、黒竜江省富錦市の農民4万人による「農地奪還宣言」に表れていると思う。というわけで、今回は、この奪回宣言を中心に、「農村から始まる民主」を考えてみたい。

■私有財産保護は民主の根本

もてざる者、農民に私有財産権を!

めざすは社会主義革命か?資本主義民主か?

■実は物権法ができたときから、こういう事件が必ずおきると思っていた。つまり、過去に強制収用された農民の土地所有権の主張である。黒竜江省富錦市近郊の農村の農民たちが宣言した「農地奪回宣言」は、憲法上も物権法上もなんら問題のない正当な権利主張だ。

■しかし、この宣言文を出した農民代表は現在、全員拘束されいるらしい、とこの方面に詳しい知人からきいた。どうりで、携帯電話が何度かけてもつながらないはずだった。ちなみに、村の所在地である富錦市およびその下部にある長安鎮政府に電話で問い合わせたところ、さあ、そんな話しはきいてません、とのことだった。で一応、鎮政府から村の書記(村民のリコールで罷免された人)の携帯電話なども教えてもらったが、つながらなかった。知人いわく「あんた、とろいから、現場にいったら、すぐ捕まって強制送還されるよ」。というわけで、福島は現場取材はとりあえず断念。おちついたら、こそっといってみよう。

■で直接取材できなかったかわりに、宣言文はここに全文翻訳して、紹介しよう。農民たちが主張する権利がどういうものなのか、過去のエントリー「物権法ができたら…」シリーズなども参考にして、みてほしい。

■黒竜江省富錦市東南崗村など72カ村4万人の農民が全国に向かって土地所有権を宣言する公告

■われわれは黒竜江省富錦市長安鎮、興隆崗鎮、頭林鎮など10カ鎮7カ村4万人の農民である。1994年以来、富錦市の各レベル官員(公務員)が国家建設需要の口実で低価格で強制的に収用した150万ムー(1ムー=6・67アール)の農地と荒地の所有権について以下のように宣言する。

(1)われわれ72カ村4万人の農民は、150万ムーの土地所有権を保持している。村の範囲内で、農民世帯の単位で、奪われた集団所有の土地はすべて村民に平等に返還されるものである。

(2)農民各世帯は、土地使用権、収益権、継承権、処分権、および政府、開発商が開発時に(国家に要求した)同意権、価格権を含む土地所有権を保持する。

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