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【五輪の中国】低賃金・蔑視…あえぐ「農民工」 (2/3ページ)

2008.1.14 11:15
このニュースのトピックス五輪の中国
北京市内の五輪施設の建設現場で働く出稼ぎ労働者たちは、近くにある宿舎の前で、しゃがみながらつかの間の昼食をとっていた北京市内の五輪施設の建設現場で働く出稼ぎ労働者たちは、近くにある宿舎の前で、しゃがみながらつかの間の昼食をとっていた

 趙さんの稼ぎは月約3000元。出稼ぎ労働者の水準では“高級取り”だ。しかし、麗麗さんの1年間の学費と生活費に約1万5000元かかる。だから節約に節約を重ねている。北京に来てから観光巡りなどしたことがない。

 「稼ぎが減るから休む気はしない。故郷辺りじゃせいぜい今の収入の半分ほどだから。すべて娘のためだ」

                  ■ ■

 趙さんのような農村部からの出稼ぎ労働者「農民工」は、全国で約1億2000万人。北京ではざっと100万人を数え、このうち3万人が、急ピッチで進む五輪施設の建設を支えている。

 農民工の月収は全国平均で約1000元ほどだ。高度成長下の中国にあって、重労働と低賃金にあえいでいる。労災、医療保険などもほとんどない。しかも、犯罪検挙者の7割が地方出身者とされ、蔑視(べっし)の眼で見られている。不満は鬱積(うっせき)するばかりである。

 こうした農民工の存在は社会不安の種で、政府も、賃金の引き上げなど待遇改善策を打ち出してはいる。だが、賃金の未払いなど問題は山積し、期日に賃金が払われるのはわずかに45%というデータすらある。

 趙さんは「医療保険はないよ。金が必要だから、会社にも保険を出せなんて言ったことはない。仕事を失いたくないし。とにかく事故に遭わないよう気をつけている」と話した。

 中国が国家威信をかける五輪プロジェクトの一翼を担っているという思いも、趙さんを支えてもいる。でも、不安もいっぱいだ。

 「建設が終われば皆、北京を追われる。施設はおれたちが造ったのに、五輪競技を見れないのも不公平だ」

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北京市内の五輪施設の建設現場で働く出稼ぎ労働者たちは、近くにある宿舎の前で、しゃがみながらつかの間の昼食をとっていた

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