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【五輪の中国】低賃金・蔑視…あえぐ「農民工」 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:五輪の中国
顔がほころんだ。疲れも感じないひと時だ。
「お父さん。どう、忙しい?」
「休めないねえ。毎日残業が3時間。昨日も帰ったのは夜10時だよ」
「今月の私の生活費なくなったよ。いつ送ってくれる?」
「いくらいるんだい。叔母さんに振り込むように言っておくよ」
「わかった。疲れ過ぎないよう注意してね」
江蘇省海門市から出稼ぎに来た趙介平さん(46)が携帯電話を握りしめていた。週2回、長女の趙麗麗さん(21)への電話が唯一の楽しみだ。
2004年4月から北京五輪の建設現場を中心に働いてきた熟練の配線電気工だ。麗麗さんは南京医科大学2年生。将来の内科医である。
「自分は学歴がないだろ。麗麗に偉くなってもらいたいんだ。おれの心の灯火だよ。成績も優秀さ。努力して(中国共産)党員になってもらいたい。いい仕事を見つけやすいからな」
故郷には妻と中学生の二女、70歳過ぎの両親がいる。家族に会うのは年に1回。春節(旧正月)に帰省するときだけだ。
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趙さんはいま、五輪選手の宿舎の建設現場で働いている。宿舎は完成間近だ。
もうもうと湯気が立ちこめる現場近くの大衆食堂でいつも昼食をとる。趙さんは咳き込みながら、鶏肉揚げと白菜炒めを白米と一緒にかき込んだ。1食10元弱(1元約15円)。休みなしで朝8時から夜9時ごろまで働く。
毎日、バスで1時間20分かけて広さ12平方メートルの部屋に帰る。家賃は200元。晩ご飯は自炊で安く済ませ、1カ月の食費は500元前後に抑えている。ほかに電話、バス代、生活用品で300元が消え、残りが家族への送金だ。

