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【正論】民進党政権で中台和平を 元駐タイ大使・岡崎久彦 (1/3ページ)

2008.1.11 03:04
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東アジアにも半世紀の平和求む

 ≪武力放棄の交渉提案か≫

 新聞では大きく取り上げられなかったが、昨秋の第17回中国共産党大会における胡錦濤報告の中に次の一節がある。

 「われわれは、1つの中国の原則を基礎として、両岸の敵対状態を正式に終結させ、和平協定を結び、両岸の平和・発展の枠組みを構築し、両岸関係の平和・発展の新たな局面を切り開くことについて協議するよう厳かに呼び掛けるものである」。私は、当初から、これは重要な提案だと思っている。

 台湾は従来中国に武力行使放棄を求め、中国は拒否してきた。和平協定が武力行使の放棄を意味するのならば、それは画期的なことである。そしてそれはまた台湾海峡問題の平和的解決を求める日米の政策にも一致するものである。

 そしてその条件は、将来の統一でもなく、一国二制度の受諾でもなく、「1つの中国の原則を基礎とする」だけである。そしてこの「1つの中国」こそ、台湾問題の根幹であると同時に融通無碍な概念でもある。

 1992年に両岸対話を行うに際しての中国側の条件も「1つの中国」の原則の承認であったが、結果としては、それが何を意味するかについては、はっきりした合意が達成されないまま翌年4月の辜振甫・汪道涵会談が実現している。

 これについて、中国側は台湾が「1つの中国」の原則を認めたと言い、台湾側は、「海峡交流基金会と海峡両岸関係協会が、双方の政府から授権され、行った香港会談と、その後の進展において、両岸は『1つの中国』の表述に対していまだに具体的結論に達していない」(2005年5月5日台湾週報)と言っている。

 ≪国民党では中国のペース≫

 また、台湾側は、「1つの中国」について中台それぞれ独自の解釈を持つという提案もしたと伝えられている。いずれにしても、「1つの中国」についての合意が会議開催の条件だという中国側の主張を棚上げにして会議は開催されている。

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