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【蛙の遠めがね】石井英夫 気高き戦場の慰安婦たち (2/2ページ)
このニュースのトピックス:慰安婦問題
戦場慰安婦(と伊藤さんは呼ぶ。そもそも従軍慰安婦というものは存在しなかった)のくだりは、大要次のようだ。
「(慰安婦問題が騒がれる)根本には、娼婦(しょうふ)を醜業、賤業(せんぎょう)と見る見方があるようにも思えます。だから強制連行されたことにしないとまずいのかもしれない。…たとえ一晩だけの付き合いでも、兵隊と慰安婦が互いに敬意と親しみを感じる、そういうことがざらにあったんです。兵隊は戦闘で明日には死んでしまうかもしれない。そんななかで、喜びと悲しみを分かちあってくれたのが彼女たちだった」
「兵隊と慰安婦が意気投合して一緒に逃げたりすることもありましたが、そういうときはたいがい中国女性でした。中国の女性は日本兵になじまないけれど、一度なじむと一切を賭ける。その点、朝鮮の女性は献身的だけど、日本兵に芯(しん)から溺(おぼ)れることはなかったですね。お金を稼いで、その後、結婚するというのが彼女たちのほとんどの夢でした」
「戦場慰安婦というのは兵隊と同じ。兵隊の仲間なんです。本当に大事な存在だったんですね。…兵隊たちは黙って働き、多くは黙って死にました。慰安婦たちは悲劇的な不条理のなかで生きたし、兵隊たちももっと不条理のなかで生き、死んでいかなければならなかった。だからお互い心が通い合うこともあった。彼女たちとの思い出を胸に死んでいった兵隊もある」
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伊藤さんは「今の人には到底分かってもらえない気持ちかもしれないが、そういう兵隊たちに代わってあえて慰安婦賛美論をのべた」と語っている。とりわけ若い女性の理解を得るのは難しいだろう。しかしここには確かな戦争の一真実がある。
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